「トラウマ」#1
以前公開したメモに沿って、宮地尚子さんの「トラウマ」の感想文及びそこから得た学びをまとめてみようと思う。
めちゃくちゃ長くなりそうなので小分けにしていく。
P10 「危険を察知したときにとっさに動けず〜」
かなり序盤の記述だが、私にとって1番救いになったと感じる部分。
私はトラウマに感じている出来事に遭遇していた際、そこから逃げられなかったことでずっと自分を責めていたが、危険を感じても動けないことは動物にとって自然なことらしい。
動物は通常危険に遭遇した際、動きをやめ、周囲を観察しながら同時に敵に見つかる可能性を低める「不動反射」と呼ばれる行動を取る。
つまり、トラウマから逃げられなかった自分を責める必要はないということだ。
同時に、事件が起きた後に誰にも知られたくなかったり、思考能力が落ちていたりして通常通りの行動を取ることもよくあることだそう(「トラウマ」p21より)。
これを「急性解離」「周トラウマ性解離」といい、事件から1ヶ月以上症状が続く場合はPTSDの診断がつく。
ここから先はしばらくPTSDに関する記述が続く。
P25 「解離」
私は長らく精神の不調に悩まされていたが、今年の6月ごろから本格的に調子を崩した。
原因は色々あるが、そのころはよく非現実感や自分が自分ではないような離人感を感じることが多かった。
解離というと、多重人格と呼ばれる「解離性同一性障害」を思いつく人も多いかもしれないが、これらの症状も解離に含まれる。
また、トラウマティックな出来事を多く経験していた中学時代以前の出来事をよく思い出せないのだが、この症状は「健忘」といって、これも解離の一種に含まれる。
こうやって自分の状態に「症状」として名前がつくと、やっぱり落ち着く。
今日はここまでにする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?