宇宙から来た暗黒物質ビール
帰宅すると段ボールに入ったクラフトビールが届いていました。このワクワク、久々です。今回、オーダーしたのはUCHU BREWINGさんのビールです。
宇宙ブルワリーさんは、ロゴやデザイン、写真のテイストなどがイギリスで大好きだったクラフトブルワリーのセンスと近い感じがして気になっていました。でも、小規模のクラフトブルワリーのあるあるでトライしてみたくても、大概、商品は全部SOLD OUT。どこかで出会えると良いなぁと思っていた矢先、たまたま先日、サイトを覗いたら新バッチが販売開始ということで早速購入。
ででんっ!箱もボトルもカードも、シンプルで美しくかわいい。ホームページを拝見すると創業メンバー2人のうちの1人がクリエイティブディレクター(CD)とのこと。きちんとトータルのコーディネーションが取れていて根底にしっかりとしたブランドコンセプトがあるのは、そこに理由がありました。ただ単にデザインがおしゃれなだけじゃなくて、芯の通ったコンセプトがありブランドに昇華されているのはクリエイティブディレクションのなせる技だと思います。他の多くの日本のクラフト醸造所に圧倒的に欠けている部分ですね。もちろん小規模なクラフトブルワリーにとって、外部のマーケティング会社や広告代理店に頼むのは予算的に厳しいです。内部にCDがいるというのは目から鱗というか素晴らしい発想ですね。
ちなみに、自分も広告代理店でCDをしています。いつかクラフトビールのクリエイティブディレクションをしてみたいものです。
オーダーしたのはこの「DARK MATTER IPA」です。ダークマターこと暗黒物質は未だ解けない宇宙の謎のひとつ。興味をそそる良いネーミングですね。ダブルドライホッピングと言って、2回に分けてホップで香りづけをしているそうで、とても良いアロマの香りがしました。先日のノートにも書きましたが、IPAはあまり冷やしすぎず飲むことでしっかりと香りを楽しむことができます。クラフトならではの小慣れてなさというのか完成しきっていない感じというのかがあって、そこも好みでした。とても美味しかったです。
送料も含むと1本が約700円程度になり家で飲む分には高い印象もあるかも知れませんが、レストランやバーでビールを頼めば1杯700円はごく普通の価格。そう考えるとむしろお値打ちに思えてもきます。
ちなみに宇宙ブルーイングさんは、他にもブルーベリーや夏いちごを使った魅惑のピンクやパープルのサワービールも出しているようで、次はこちらもトライしてみたいです。この写真もボトルデザインと言いビールの色と言い絶妙にかわいいですよね。
ちなみに、サワービールはその名の通り酸っぱいビールです。普段、日本で飲んでいるビールの概念からは想像もできない代物ですが、飲みやすくて自分は大好きです。
サワービールに出会ったのは、修士論文のための取材でスコットランドのアバディーン郊外にあるBREWDOGの本社を訪れた時です。本社の脇に、上の写真にあるOVERWORKSというサワービール専門の別ブランドがありました。まだ、イギリス国内のBREWDOGのバーでも、あまりSour BeerやこのOVERWORKSというブランドは、お目にかかることはなかったので始まったばかりのレアなもののようでした。
これがTAP ROOMの中の様子です。おしゃれ。今あらためてこの写真を見て、奥に見えるO/WのTシャツを買って帰らなかったことを後悔。
Sour Beerだけで10種類近くありました。サンプラーで4種類のサワービールを体験しました。言葉にして表現しようとすると、どれも「すっぱい」なのですが、どれもまったく違う味。Sour Beerをレビューする語彙力も勉強しなければなりませんね。