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◤読書◢ 積読が溢れました。[#51]

本を読む媒体としてすぐに思い浮かぶのは、紙の本と電子書籍ではないだろうか。
最近はオーディオブックも種類が豊富になってきている。
三者三様。
どれが一番良いとか悪いとかはなくて、ライフスタイルに合わせて柔軟に取り入れていけば良いと思っている。

↓↓過去に「紙の本」と「電子書籍」について考えた記事↓↓

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わたしが近付いてはいけない場所、それは「書店」。
書店に入ってしまったら最後、必ず1時間以上“徘徊”し、両手に本を抱えてレジに向かうことになる。

探していた本の他にも、タイトルに惹かれた本、装丁に惹かれた本、興味のあるジャンル。
たくさん並んでいる本のなかでその本だけが浮かび上がるように見えて、パッと目が合って「しまう」。あとは手の中へ。
そんな一目惚れを繰り返す、恋多き女である。

しかし、あの感覚が最近少し変わってきた。
気になる本と目が合っても、一呼吸置くようになったのだ。
なぜか?それは我が家の「積読」が溢れてきたからである。

先ほど、書店を「わたしが近付いてはいけない場所」と表現したのは、積読はまだまだあるのに、新しい本を買ってしまうのである。

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我が家は所謂「本棚」を置いていない。クローゼットの一角が棚になっているので、その一段を本棚として使用している。
仕事関係の本、参考書、単行本、小説が縦に並んでいる。
並べ方に私なりの拘りがあって、まずは「ジャンル」、そして「出版社」、最後に「著者のあいうえお順」。
そうすることで書店の本棚のような外観になる。個人的にテンションが上がる工夫である。

縦に並べた本の前方に、読みかけの本や買ったけど読んでいない本を平積みして、読んだ本と区別しやすい様にしているのだが、最近異変が起きてきている。
平積みにされた本で、後方の本たちが見えなくなってきたのだ。

現在でざっと10冊以上。
この子たちを差し置いて、新しい子(本)を迎え入れるのは、流石に気が引ける。
目に見える本たちを見ないフリをして、電子書籍を購入した(逃げた)時期もあった。
しかし、毎日クローゼットを開ける度に目に入るその子たち。
首を傾げながら、わたしに「読んで」と訴えかけてくる。
目を背けることは難しい。

本は、購入した時が一番「読みたい熱」が高い。
積まれた本は、段々とその熱を冷まし、やがて冷めきった夫婦の様に、ただそこに「いる」だけの存在になってしまう。
この関係を修復するのは時間が掛かりそうだ。

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今日も今日とて、クローゼットを開けると健気に訴えかけてくる本たち。
3月中に1,2冊は“縦”に並べられるようにしよう。

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