2020年の日本計算史と僕 -回顧と展望-
何となく思い立ってしまったので,これから毎年書いていきたいと思います.(タイトルに深い意味はありません)
今年1年を振り返ろうと思います(間に合いませんでした.年が明けたら追記します).
1月~3月
未来館で科学コミュニケーターとして勤務.
じわじわと新型コロナウイルスの感染が拡大していく.
情報処理学会 全国大会の歴史セッション ~コンピュータパイオニアが語る~「私の詩と真実」は,仕事と重なってしまい参加できず.
日立財団の2019年度 倉田奨励金 の助成に採択していただいたこともあり,退職し総研大の学生に専念することに.
4月~6月
本格的にツイッターの運用を開始(@mk95_hoc).
母校の入学式で卒業生代表としてスピーチ予定だったが,入学式自体が中止に.
非常勤講師として勤務開始(4月中の授業はすべて延期に).
初めての授業(オンライン).担当はC言語のプログラミング(1年間).
授業内容は文字列,動的確保,探索アルゴリズム,ソートアルゴリズム,線形リスト,木構造(優先度付きキュー).
日本科学史学会2020年度大会にて「計算キと科学技術計算 -超高層ビル建築と数値気象予報の比較を中心に-」を発表予定だったが中止.
7月~9月
科学モデル読書会,記数法勉強会などオンライン勉強会ができるようになる.
総研大文化フォーラムの副学生企画委員となりRA勤務が始まる.
総研大集中授業「資料の調査と活用」受講.
総研大集中授業「映像話法の理論と実践」受講.
組合せゲーム理論研究集会にて「計算機を用いたパズルとゲームの研究史―1970年代を中心に―」をオンラインで発表.
工学院大学 情報学部授業「情報デザイン先端技術」にて「現代史と計算 第二次世界大戦から
新型コロナウイルスまで」をオンラインで講義.
資料調査を徐々に再開.
文学通信のウェブサイトにて「計算の歴史学とジェンダー ―誰が計算をしていたのか?」の連載を開始(全5回)
第一回:「コンピューティング」の歴史学
第二回:キーパンチャーと女性
第三回:情報処理技術の可能性と曖昧な専門性
第四回:計算を"する"から、電子計算機を"使う"へ
第五回:「みんな」のためのコンピュータ ~ゼロとイチの多様性~
10月~12月
国立歴史民俗博物館企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」の展示「コンピュータとジェンダー」を担当する(初めての博物館展示と図録の執筆).
総研大集中授業「資料保存学」受講.
総研大集中授業「アーカイブズ学」受講.
史料データセッションにて「計算史における史料」をオンラインで発表.
総研大社会連携事業 未知への挑戦 @飯田高校 にて「コンピュータはなぜ使われているのか?」を講義.
総研大文化フォーラムにて「近代科学資料アーカイブ構築のための課題分析」を発表.
メニカン主催のレクチャーにて「設計と計算-“計”の狭間で-」を講演.