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2007.04.03 北京(国旗掲揚式、春南江)

2007年4月3日 国旗掲揚式、春南江

四時起床。シャワーを浴びて目を覚ます。五時少し前に電話で于くんを起こす。ホテルの前からタクシーで天安門広場まで行く。この運転手、妙なところを走り回っている。気になって『こんな所を走って天安門広場に行くのか? 天安門広場はホテルからもっと近いゾ。』と于くんを促すと運転手と大声で口論を始めた。どうやら、『お前は Dianmen(地安門)と言ったじゃないか』『なにお、俺はちゃんと Tiananmen(天安門)と言ったぞ、聞き間違えたのはお前じゃないか』『なに~、おまえがもっとはっきり発音しないからだ』『なんだと~、俺は中国人だぞ、寝ぼけた頭で聞き間違えたのはお前の方じゃないか』みたいなことをやりあっている。運転手は興奮してステアリングそっちのけで両手を振り回し、隣のシートに座っている于くんと熱くなっている(中国で一人でタクシーに乗る時も運転手の隣に座ることが多かった)。結局、ダッシュボードの上に立ててあるタクシー免許の番号を見ながら于くんが携帯電話を取り出したところで、運転手はあわててメーターを戻し、窓を下ろして外気に当たりながら落ち着こうとしている。天安門広場に着くと、運転手が料金は要らないというのを、かかったものはかかったんだからといって20元渡して車を降りた。
国旗掲揚台の周囲には既に長い人垣ができている。朝の五時半だというのに何台もの観光バスが観光客を大勢乗せて来ているのには驚いた。五時五十分を過ぎた頃、天安門の真ん中から整列した衛兵が行進して出てきた。

日の出とともに始まる国旗掲揚。
スピーカから流れる〈義勇軍行進曲〉と共に五星紅旗がポールを上ってゆく。
この間およそ30分程だったか。
周囲は観光客ばかり。

国旗の掲揚は三十分足らずで終わり、見学に集まった観光客は三々五々バスに戻っていった。我々はバスの前で客待ちをしていたタクシーに乗り込んでホテルに戻る。ホテルまで10元。九時、朝食。十時過ぎまでメールチェック。于くんは今夜からの部屋の手配に外出する。そう、今日で仕事が終わるので宿泊費が比べものにならないくらい安い、北京新世界万怡酒店近くにある “Solo II” に移動しようというのだ。
新世界市場一階のオリンピック公式グッズショップで北京オリンピックのキャラクタ人形、携帯電話用ストラップなどを購入。Tシャツがあるとよかったのだが用意されていないのか商品がないのか、店内のどこにもなかった。店内にはほかに客は無し。手持ちぶさたにしていたのだろうスタッフ嬢が二人世話を焼いてくれた。CITY VISA カードがなかなか認識されずイライラ。結局、手作業で認証していた。

北京オリンピックのマスコット「福娃(フーワー)」
北京オリンピック公式グッズショップ。

ついでに地下一階のスーパーマーケットでインスタントスープ、ナッツ、お茶などを土産として買う。一度ホテルに戻り Solo II の手配を終えて戻っていた于くんを捕まえて北京新世界商場の「新一竹」でキノコスープの火鍋で昼食。食べ過ぎた。于くんは Solo II に行ったときに中古物件を勧められて購入しようかって気になったらしい。三十七平米の部屋で57万元(約850万円)だそうだ。タクシーで五時から開かれる会議の会場になっている「春南江」に向かう。このタクシーのドライバー氏、愛嬌たっぷりでサングラスをかけた顔が映画で見たことがあるような顔、カメラを向けるとカメラアングルを気にしながら振り向いてくれた。

映画で見たことがあるような? 愛嬌たっぷりなタクシーのドライバー氏。

春南江の料理は揚州料理だが上海の料理に似ている。会議の席上、今回の北京出張に同道した日本メーカーの各担当者達から公式には交換できない情報の一端を聞くことができた。また、今回訪問した政府機関の長と技官を東京に招聘して七月に研究会を開くこともこの席で内定した。

春南江のテーブル。

この会議の席で一緒になった楊さんに、不動産業界で働いている彼の奥さんに Solo II の相場を聞いてもらったら、市内のど真ん中でその値段ならこれからの値上がりも期待できるしいい物件じゃないかと言っていた。八時近くまで和気アイアイで続いた情報交換会の後、メーカーの担当各氏とここで分かれる。楊さんを交えて于くんと三人で歌舞伎町へ。十時過ぎ、楊さんは仕事に戻る。後は于くんと女性陣を交えた四4人で午前一時まで呑む。タクシーでホテルに戻りそのままベッドへ……。
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