見出し画像

2005.12.08-09: ソウル(サンドル、帰国)

2005年12月8日 サンドル

地下鉄4号線ミョンドン駅から4つ目、恵化 (Hyehwa) 駅で地下鉄を降りる。改札を出たところで見つけたエレベータで上階へ。ドアが開いたのでエレベータを下りるとそこは大学路の真横に出ていた。ユーンさんのe-mailに添付されていた地図でヒェファ駅からサンドル社までの道は分かったいたが、この地図にはハングルしか表記されていない。念のために小さな土産物店の奥から出てきた女主人らしい人にユーンさんからの地図を見せて方向を確認する。彼女が指さした方向はまたしても思っていた方向とは正反対。確認してよかった。道を教えてくれた土産物店からわずか5~60メートル大学路を北に進んでソナムキル(ソナム通り)を左に入る。この界隈にはソウル医科大学・ソウル大学病院があり、東京で言えば地下鉄丸の内線本郷三丁目駅と東京大学の関係に似ているか。さらに奥に進むと昌慶宮・昌徳宮がある閑静な一帯だ。

大学路からソナムキルに曲がった所にあったレストランの人形と妻。

あとは直ぐに分かった。上り坂の途中に煉瓦で外装した三階立ての大きな家にサンドルの標識が出ていた。民家を購入してオフィスとして使いやすいように内外装をリフォームしたのだと、会議室に落ち着いたときにユーンさんが教えてくれた。

煉瓦の外装がお洒落なサンドル社。

ドアチャイムを鳴らすと直ぐにドアが開き中からユーンさんの笑顔と可愛いクリスマスツリーが私達を迎えてくれた。

玄関の小さなクリスマスツリー。

会議室で熱いお茶を頂きながらソン部長とも数年ぶりの再会を果たした。お互いの健康を喜び合い、同行した妻を紹介する。ユーンさんからは営業部のチョイマネージャーを紹介される。仕事の話はしないと言うことで訪問したはずだったが顔をあわせればどうしても話題はそちらに流れて行く。気がつくと妻一人を話題の外に置いて日韓のフォントビジネスや市場動向、技術情報の交換で熱くなっている。

チョイさん(左)とユーンさん。

夕食に出る前に社内を案内していただいた。インターネットコンテンツ販売・管理、自社ウエッブサイトデザイン・管理、フォントデザイン、ビットマップフォント開発、フォント周りの関連技術開発、営業、管理、資料室とくまなく見せていただき、それぞれの部屋で想像以上の歓迎を受けた。

フォントデザインチームの部屋でデザイナーの皆さんと。
ビットマップフォント開発チーム。
フォント周辺の関連技術開発を担う皆さん。

ソン部長に見送られてサンドル社を後にチョイさんの運転するSUV(多分ヒュンダイ製)に乗ってインサドン(仁寺洞)に向かう。車を降りて歩き始めると周囲は書道の道具や骨董品を売る店が並んでいる。

インサドンの土産物店の前で。

ユーンさんとチョイさんが案内してくれたのは韓定食の「トゥレ」という店だった。トゥレは伝統的な韓国料理の枠に囚われず新しい素材も取り入れている店だとガイドブックで紹介されている。建物も100年前の韓式家屋を改造したものでインテリアも当時の空気を伝えるものが多い。

トゥレの入口。

通された部屋は掘りごたつ式のテーブルで、腰を下ろすと足下とお尻がほかほか暖かい。これも韓国伝統の暖房オンドルが利いているのだ。これは恐ろしく居心地がいい。辛い料理もあったが全体に食べやすく見た目にも楽しめる料理ばかりだった。特に漢字で九節板と書く餃子の皮のようなものに野菜を包んで食べる料理はお代りをいただいてしまった。韓国風納豆の入ったチゲもよかった。その他料理が多すぎて思い出せないくらいだ。7時前に入店して既に9時を廻っている。尽きない話と料理とマッコリであっという間に時間が経ってしまった。せっかくインサドンに来たのだから少し歩いてみませんかとチョイさんに誘われる。
ユーンさん、チョイさんの説明を聞きながら人通りの絶えたインサドンキル(インサドン通り)を往く。名残りは尽きないが今度は東京で会いましょうとタクシーを拾う。安心のため模範タクシーにした。乗車する際にチョイさんがしっかりと行く先を確認してくれたので安心して乗っていられる。ホテルまで12Kmくらいだろうか、料金は15,500ウオン。

街のイルミネーション(タクシー内より)。

ホテル内の “Cafe Fontana” でワインを飲みながら初ソウル最後の夜を過ごす。中庭のイルミネーションに照らし出された滝がすっかり凍りついている。周囲に客もいない。

午後10時過ぎの “Cafe Fontana”。
“Cafe Fontana” 中庭のイルミネーション。
中庭の滝が凍りついている。

ワインも空になったので部屋に戻ろうとエレベータを下りるとエレベーター・ホールに西方訛りの日本語が溢れている。時間をもてあましているのか元気のもって行き場がないのかエレベータ・ホールに場違いな若者の一群。聞いてみると長崎日大高校二年生達で修学旅行でソウルに来ているそうだ。
彼等も私達と同じ階に泊まっていると言う。

野球部在籍の宮崎君(左端)は彼等のリーダー格だと自ら名乗っていた。
東川祐子さん(中)には特に気に入られてしまった。

2005年12月9日 帰国

朝11時過ぎにチェックアウトをすませて1階ロビーで旅行社の李さんを待つ。間もなくやってきた李さんとチャーターバスで仁川国際空港に向かう。空港まで数kmという地点で大型観光バスが上下の一車線ずつを塞ぐようにして停まっている。パトロールカーが私達の車を追い抜いていったばかりなので事故も起きた直後なのだろう。バスは中央分離帯を突き破り上下線間の1mの段差を落ちたのか乗り越えたのか斜になって引っ掛かっていた。乗客の姿が見当たらなかったのでバスは空だったようだ。14:15 仁川国際空港発 JL952便 → 16:35 成田国際空港着。仁川国際空港の出発ロビーで同じ便で帰国するという35年来の知人に会った。ここ5年くらい会っていないだろうか、先方も驚いたようだ。搭乗アナウンスがあるまでの時間がそっくりそれぞれの近況を知らせあう時間になった。予定通りの時刻に成田空港着。あわただしかったソウル旅行も無事終了。京成線高砂駅、金町駅を経由して帰宅する。
午後6時40分に晴海から出向する屋形船で会社の忘年会があるのも今日だが時間に間に合わなかった。ぜひ出席して欲しいと言われていたのだが残念。
訪問先一覧地図

いいなと思ったら応援しよう!