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2004.09.27: 北京(瑪吉阿米)
2004年9月27日 瑪吉阿米
今回は中国電子技術標準化研究所(CECI / Chinese Electronics Standardization Institute)訪問が目的の北京行き。9:30 成田国際空港 発 CA452便 → 11:55 北京首都国際空港 着。上海から12:40に到着する予定のビルさん、東京から13:15到着予定のサイトウさんと到着ロビーで待ち合わせる。どちらの便に到着が遅れている。持参した文庫本「空海の風景」(司馬遼太郎著)で時間をつぶす。無事両氏と合流、今日予定していた仕事も夕方には全て終わる。
夕食はビルさんのお薦めで西蔵(チベット)料理の店「瑪吉阿米 (Makye Ame)」へ。建国門外大街から1本北の秀水南街にある。地下鉄「建国門駅」からも歩いてゆける距離だった。
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入口を入って直ぐの窓際の席につく。しばらく店内をきょろきょろと見回す。中国料理店とは明らかに内部の雰囲気が違う。天井からは灯籠のような形をした照明が下がり、日本家屋の鴨居や欄間に相当する部分には派手な装飾が施されている。天井にも大きな絵のような文字のようなものが飾ってある。薄暗いのにギンギラギンだ。
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店内の薄暗さに眼が慣れてすぐに気がついたのが大きなマニ車だ。店の人達はこのマニ車の側を通る時に必ず数回これを回して行く。商売繁昌でも祈っているのだろう。マニ車の下は板状の石が積み上げられている。
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店内は入口からは想像できないくらい広く奥行きがあり、瑕だらけの木製のテーブルの上にはナイフとフォークを包んだ黄色いペーパーナプキンと皿がおかれている。時間とともに店内に客が増えてくるところをみると、北京でも人気がある店なのだろう。
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とりあえずは、ということでチベットビールとチベットワインを頼んだ。ビールは青島ビールや北京ビールと同じ軽い味わいだ。
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チベットの赤ワインの香りはカベルネソービニオン。色も適度に熟成していることを示し、ほのかに朱色を帯びている。口に慣れない妙な甘さが舌に残った。
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フロアーのスタッフ嬢達は全員チベットの民族衣装(だと思うけど)を着ている。民族衣装のユニホームもキンキラキンだが襟の合わせ方が和服に似ている。
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テーブルに料理を運んでくれたスタッフ嬢は運ばれた料理に対するこちらの煩い質問に一つ一つ丁寧に答えてくれた。ビールと一緒に出してくれたビーフジャーキー・チベットバージョン(?)の他に、骨付きラム、羊肉、野菜(サラダ)、スープを頼んだが、どの料理も食べやすく美味しかった。料理は写真に撮る前にさっさとそれぞれの胃袋に納まってしまいここで紹介できないのが残念。テーブルの世話をしてくれた美形スタッフ達、名前を聞き損なってしまった。
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瑪吉阿米のもう一つの売り物が民族音楽と踊りのライブで、演奏が始まる前に楽団のメンバーが民族楽器を演奏しながら各テーブルを回り哀調を帯びたコーラスで客を歓迎する。
店内の一角に設けられているステージで歌と踊りの演奏がある。どの歌も素朴なメロディーで、同じように聞こえるのは耳慣れない音楽だからか。
私達のテーブルのすぐ脇に据えられている大きなソファーに着飾った女性を含む若いグループが陣取って楽しそうに話し込んでいる。話しかけてみたが言葉が通じないので彼等が何ものなのか分らなかったが、花を持っている人の誕生パーティーのようだった。
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【訪問先一覧地図】