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2003.10.17: 北京(八達嶺長城)

2003年7月17日 八達嶺長城

朝7時30分までに朝食をすませ荷物をまとめ九華山庄をチェックアウト。7月に泊まった時もそうだったが、どう言うわけかチェックアウトに非常に時間がかかる。システムが悪いのか係員の手際が悪いのか。見ていると両方がうまく噛み合っていないようだった。
8時過ぎに九華山庄を後にして張さんが世話をするマイクロバスで八達嶺長城  (Badaling Zhangcheng) に向かう。7月に慕田峪長城を見学した時は濃い霧だったが、今回は快晴。駐車場に停まったバスを降りると空気が冷たい。厚手のジャケットを着ていても肌寒いくらいだ。城壁まではロープウエイを利用する。

ロープウェイチケット売り場と入口。
目に飛び込んできた初めての長城。慕田峪長城ではこれが無かった。

ロープウエイもロープの支柱も箱根のロープウエイに較べると頼り無いくらい可愛らしく細い。風で左右に揺れながら15分足らずで城壁に着く。

風に揺れながら進むロープウエイ。

ロープウエイを降りて城壁に登ると足下の長城が山々の尾根伝いにずっと続いている。この山の上で沢山の人が山を削り石を運び上げ膨大な時間が過ぎ、なお足下にあり眼の前に続く人の技を思うとき一瞬だが時間が見えた気がした。

細く長く尾根伝いにずっと続く長城。
要所ごとに築かれた城桜。下層は兵士の住居、上層は見張り台。

あたりまえだが長城の上は水平になっている所がほとんど無い。歩き始めてから1時間以上経ったろうか、流石にこの辺りまで足を延ばす観光客の数は少ない。山は紅葉が始まっている。

急な石段を登る。

足下がふらつくくらい城壁を上り下りする。
記念撮影をしている若いグループに出会う。任科、謝華、張文静、欧維、李淑娟、黎聞燕、鄭肖彦、他の皆さんだ。任科さんは日本にも何度か来たことがあるそうで話が弾んだ。彼等はみな米国の製薬会社アストラ・ゼネカ (Astrazeneca International) 中国法人の方達だった。

アストラ・ゼネカ社の皆さん。中央の任科さんとはその後も長い交流が続いている。

城壁を歩き始めたときは、適当なところまで見学したら出発点に戻りロープウエーで長城を下りる予定だったが、出発点に戻るより先に進んだ方がマイクロバスを下りた地点に近いという所まで来てしまった。そのまま徒歩で長城を下りる。

土産物売りが並ぶ長城からの下り坂の途中に熊がいた。
深く掘られた飼育所の中には大小7、8頭の熊がいた。観光客の姿を認めると鉄パイプの歩廊を上って来て餌をねだっていた。

餌を放り投げると器用に受け取って口に運ぶ。

マイクロバスを下りた時に感じた寒さが和らいでいるのは足が重くなるくらい長城を歩いたからなのか、それとも単に時間が経って陽射しをあびたからなのか。張さんの笑顔とマイクロバスに迎えられ、長城を後にして明十三陵に向かう。

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