2007.08.07　盤錦（公安、市場、誕生日祝い、七里香）

2025年1月14日 07:49

2007年8月7日　公安、市場、誕生日祝い、七里香

七時半起床。窓の外で不要品を回収する三輪自転車の声がする。于くんのお父さんは毎朝七時半頃にスポーツセンターに出かけているようだ。豆乳と揚げパンで朝食。メールチェック、ブログアップロード。于くんが今年のニ月に更新申請を出しておいた身分証明書を取りに行くというので、散歩がてら同行する。

中国では住民登録や身分証明書の発行は公安（警察）が行なっている。身分証明書を発行する窓口は混雑しており、隙間がないほどカウンターの前に人が押しかけている。

上のスローガンは簡単に意訳すると次のようになるか。

警察（機関）の三大使命
共産党政権の地位をしっかり守る。
国家の永遠の治安を維持する。
人々が安全に暮らし楽しく働けることを保証する。

歩道脇に停めたオート三輪車はスイカを売る行商、半身で６角（10円弱）。中国ではどこへ行ってもオート三輪が走っている。

体育館に寄ったらバレーボールの練習をしていた。早朝練習をしている彼らは社会人だという。

しばらく練習を見学した後でこの界隈の人たちが良く買い物をするという地元の市場を見学。市場の入り口を入って直ぐ目についたのがこのホオズキの実だけをもいだようなもの。

薄皮をむくとオリーブ色の丸い実が出てくる。口に入れて噛むと細かな種が飛び出すので多分ホオズキの仲間なのだろう。爽やかな強い甘みと何とも言えない良い香りがする。「グニャ」と言うものだそうだが、どんな字なのかは于くんのお母さんも知らないそうだ。調べてみたら「谷鸟 gǔniǎo」、日本では「食用ほおずき」とか「ストロベリートマト」と呼んでいる中国東北地方の名産品らしい。

店先に甕を並べているのは白酒（中国の焼酎）の量り売り。右の白い甕に入っている方がアルコール度数が高く、値も高い。

市場の外れで将棋をやっていた。中国将棋の駒の動き方はチェスに似ている。

大して伸びてもいなかったのだが看板に「三姐妹发型設計」とある床屋で髪の毛を切ってもらった。「三姐妹发型設計」は「三姉妹ヘアスタイルデザイン」みたいな意味だからここは美容院か。

一番短いバリカンで切ってくれるように頼んだのだが、北京の床屋と同じようにバリカンの歯の下に櫛を置いて切り始めた。バリカンで直接切ってくれと頼んだら、北京の時と同じようにそれでいいのかと聞き返してくる。髪を切って頭を洗って５元（約80円）。ヒゲを剃ってくれないのは北京の床屋と同じ。北京の床屋では20元（約320円）だった。北京と盤錦で丸刈りの仕上げ方に違いなんて無いのに。喉が渇いたので帰宅途中コンビニエンスストアでペットボトルの水を買う。１本500ml入り、５元（約80円）。散髪代と同じだ。

十一時半帰宅。お母さんが餃子を作っていた。昼食が始まる頃になって昨夜のメンバーが集まってきた。今日は于くんと項くんの誕生日だったのだ。

賑やかに会食が進み、周くん差し入れの十一年モノの五粮液もあっという間に空になってしまった。この五粮液はもう一度呑みたい。そのくらい香り立つ甘さと口当たりだった。周くんありがとうございます。

昼間の誕生日パーティーに集まった面々は皆勤務中の時間を割いて集まってくれたそうだ。一時半にお祝いの宴は終わりそれぞれ職場に戻っていった。午後は海賊版の DVD で「ダイハード４」を見たがシリーズ中で一番おもしろくない出来だ。その後メールチェックとブログのアップ。三時頃から于くんとお母さんは外出。その間、電話が三本。于くんもお母さんもいないことは伝わったが、相手の名前を聞くと一気にまくし立てられて聞き取ることができない。六時前に于くんが戻ってきてこれからレストランに行くという。黙ってついて行くと家の前から乗ったタクシーが着いたところは盤錦駅前のレストラン「七里香」。七里香は「瑞香」ともいい日本と台湾では沈丁花のこと。