2003.10.16: 北京(セミナーと頤和園)
2003年10月16日 セミナーと頤和園
セミナーは第五区からいくらも離れていない第十区にある九華国際会議中心で開かれた。午前9時30分から始まった講演は、予定されていた昼食時間も休まず2時近くまにまで及んだ。
セミナー終了後に遅い昼食を済ませてた後、希望者を募って小型バスで北京の史蹟見学に出かけた。行き先は頤和園(Yiheyuan)。
万寿山と昆明湖からなり北京市街北西部15km程の距離にある。同園は面積290万平方メートルの中国の典型的な庭園だ。中国最大規模のこの皇室庭園(離宮)は西太后が愛したともいわれており、その面積の四分の三が人工の湖、昆明湖だ。東宮門を入ると左右に一対の銅製の獅子像がある。地方から来た観光客と思われる人達が像を撫でようと取り巻いている。
東宮門を入ると正面に仁寿門がある。仁寿門をくぐると直ぐに奇岩が飾ってある。
徳和園を覗いて昆明湖沿いの長廊をわたり排雲殿に出る。長廊は728mの長さがある回廊で柱の梁には歴史、古典文学、神話などを題材にした8,000余の絵が描かれている。
排雲殿脇にある爬山廊を登り徳輝殿、仏香閣に向かう。仏香閣は高さ41m、八角形の木造4階建ての塔で頤和園のシンボルだ。
仏香閣の西側には五方閣が見下ろせる。五方閣の中央が銅亭(宝雲閣)で、漢白玉石の上に建てられた高さ7.5mの銅製の建物。1755年に建てられたときは207トンもの銅が使われていたというが、その銅も1860年に英仏連合軍によって略奪されてしまったそうだ。
万寿山は昆明湖を掘った土で造られたような印象だったが確認できなかった。登り切ると昆明湖の先、東南の方角に北京市内のビル群が見えた。
仏香閣から衆香界牌坊、智慧海無梁殿に抜ける。衆香界牌坊と智慧海無梁殿は一体となった仏教施設で、智慧海は梁を一切使わずに建てられているために無梁殿とも呼ばれている。
智慧海無梁殿から万寿山の尾根に出て清晏舫(石肪)に下りる。清晏舫から昆明湖に浮かぶ南湖島に渡る遊覧船があるのだが乗り場でこの日の便は終わったといわれたが、どうやら私達と他に数人いた観光客のために臨時便を仕立ててくれたようで無事南湖島に渡ることができた。
南湖島からは十七孔橋で廓如亭の脇に渡る。十七孔橋を渡って直ぐ左に銅牛があるが沢山の人が囲んでいて写真を撮れなかった。
もっとゆっくりと見学したかったのだが午後から出かけてきたのではとても見切れない広い頤和園だった。銅牛の近くの新建宮門から九華山庄に向けてバスに乗るころはずいぶん日が傾いていた。
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