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2004.09.29: 北京(琉璃厰)

2004年9月29日 北京支社、琉璃厰、正乙祠戲樓、長宮飯店

午前中は新製品についての情報を確認するためにビルさんと一緒に北京支社に寄る。ホテルから地下鉄長椿街駅前までタクシーで10元。北京支社は長椿街駅前の金隈大厦の11階にある。金隈大厦の1階ホールには高さが5m位もある大きな水時計が正確な時を刻んでいる。水時計の脇を通ってエレベータで11階に上がり、オフィスに入ると今年の8月に台北で一緒になったスティーブンさんやシャロンさんが出迎えてくれた。

スティーブンさん。

CECIとのやりとりではお世話になることの多いジュディスさんとは初対面。

管理部のジュディスさん、開発部のシャロンさん。

シャロンさんがオフィスの近くにある四川料理店に昼食に連れていってくれた。店の名前をメモするのを忘れたがお客さんを連れて来るようなきれいな店だ。彼女が頼んでくれたのは二つに仕切られた大きめの鍋に真っ赤な麻辣湯と真っ白な白湯が入った火鍋料理だった。自分の舌が辛い料理に慣れたようで美味しく食べられた。シャロンさんも一番口に合うのが四川料理だと言っていた。
午後4時ころからジュディスさんが、未だ行ったことがない所があれば案内すると行ってくれたのでオフィスを出る。はじめに連れていってくれた所が琉璃厰 (Liulichang)。復元された清時代の街並がタイムスリップを体験させてくれた。街並の両側は遺跡の発掘物のレプリカ、筆、硯、墨、紙、印鑑などを売っている店が並んでいる。

清時代の街並が復元された琉璃厰。

琉璃厰東街が終わる辺で宣武胡同 (Xuanwu Hutong) 街巡りの輪タク(人力の三輪車)に乗る。輪タクがやっとすり抜けられるくらいの細い路地裏は今も土地の人達の日常生活がある。観光地と言うにはあまりにも日常生活が丸見えできょろきょろするのが憚られる思いだ。宣武胡同を抜けて「正乙祠戲樓」(ZhengYiCiXiLou/正乙祠劇場)前に出る。ここは道教寺院を改装した劇場で300年以上の歴史があると言う京劇の木造劇場だ。和平門駅前の交差点を前門西大街から南に下って一本目の道を東に入って右手にある。

正乙祠戲樓の入り口。
劇場の壁にかけてあった正乙祠戲樓の看板。

正乙祠戲樓でUターンする。輪タクが次に停まったのは「長宮飯店」前。この建物もいかにも由緒のありそうな古い建物だ。今でもテレビ局がドラマの撮影に来ることがあると言う。建てられてから200年ほど経った釘を一本も使ってない木造建築だそうだ。現在も宿泊費の安いホテルとして利用されているが、佇まいがなんとも艶かしい。それもそのはず、長宮飯店のあるこの前門界隈一帯は清の時代からの遊郭街跡で長宮飯店もその内の一軒だったのだ。

あでやかな長宮飯店の玄関。

輪タクは長宮飯店を過ぎて、大柵欄 (Dazhalan) に出る。この通りにある漢方薬店の老舗「北京同仁堂」で喉の薬「胖大海」を購入。

古い店舗が並ぶ大柵欄。

輪タクのツアーは前門駅前の老舎茶館で終わった。ここまでの輪タクの料金25元也。乗る前に50元と言うのをジュディスさんが交渉して半額にしてもらった料金だ。老舎茶館は三階建て、狭い入口を入ると直ぐ2階へ上がる階段がある。階段の両側の壁は老舎茶館の歴史や、ここを訪れた著名人の写真などが一面に展示されている。更に3階に上がると大きな茶室がある。茶室といっても部屋の一番奥には舞台があり小劇場のようだ。客席は普通の正方形のテーブルが並んでいるレストランと同じ感じだ。ここはお茶や食事を楽しめるだけでなく、京劇、相声(中国漫才)、手品、伝統音楽、雑技などの中国の伝統芸能も楽しむことができる。

老舎茶館を入るとすぐ左手に飾られている人形が眼を引いた。

今回は予定外の市内見学だったので、正乙祠戲樓の京劇も老舎茶館の中国伝統芸能も見ることができなかったが、今度はぜひとも時間を作って覗いてみたい。
訪問先一覧地図

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