2007.03.03: 盤錦（電機街、生態酒店、怡郷春竹火鍋、老妹子烤鳳爪）
2007年３月３日 電機街、生態酒店、怡郷春竹火鍋、老妹子烤鳳爪
毎朝決った時間にベッド横の窓からかすかに物売りの声が聞こえてくる。カーテンの隙間から覗くと三輪自転車が通り過ぎる所だ。後で聞いたら不要品の回収業者だった。
七時半起床。お父さんは卓球を教えに体育館に出かけるところだった。八時半、起きてこない于くんを置いてお母さんと二人で豆乳と揚げパンで朝食。九時頃電話の音で于くんが起きてきた。
十一時半頃、昨夜一緒だった項くんが動かなくなった于くんのパソコンを修復しにやって来た。しばらくいじっていた項くん『RAMが飛んでいるみたい。』周くんもやってきて賑やかにに昼食。お母さんは息子の同級生達に囲まれて嬉しそうだ。食事が済んでも子供時代の思いで話が尽きることなく続く。
午後三時半、壊れたパソコンを周くんの車で電機街に持って行く。パソコンショップは項くんの知人の店らしい。
キャビネットを開けてボードをチェックしていたが結局RAM交換で復活。OSの再インストールを依頼しパソコンを置いて店を出る。
電機街を後にして、北京行きのリムジンバス・チケットを手配してから街の外れにある石油採掘機を見に行く。荒涼とした風景の中に採掘アームがゆっくりと上下している。初めて動いている実物を見る。自分の日常にない光景の中に立って一寸感動。
石油採掘機の辺りはジッとしていると寒くなってくる。これから何処へ行くのか、車に戻って走り出し途中で項くんを彼の家の近くで降ろしてさらに走り続ける。着いた所は大型の温室かと思わせる建物の前、レストラン「生態酒店」。
水槽の向かいのテーブルにはでき上がった料理が並んでいる。刺身もあったが注文しなかった。
店内をあちこち見学していると、于くんの叔父さん郭継風さんと奥さんが姿を見せた。ここで夕食のために待ち合わせをしていたようだ。
「生態酒店」に隣接する「怡郷春竹火鍋」に入る。
郭さんは于くんの家で初めて会った日に白酒で酔い潰れた私に好感を持ってくれたようで、今夜の席も郭さんが設けてくれたのだと後で聞いた。そんな郭さんが『今日はそんなに呑まないから大丈夫ですよ』と声をかけてくれたが、なんのなんのシニア三人は白酒でないと、地元産白酒を一本注文。フロア・スタッフ嬢がコップを三つ並べて口元まで均等に白酒を注いでいたのはこの辺りの流儀か。郭さんがヒラメの刺身を注文してくれた。魚の味は新鮮で美味しかったがワサビがとんでもない代物だった。ワサビの辛さのエキスだけを濃縮したような練りワサビでとても使えなかった。生牡蛎も試してみたが新鮮で美味しかった。
ヒラメの刺身が出たところで河豚のことを訊いてみた。中国の河豚料理の出し方は変わっていて、料理長が自ら調理した河豚を客のテーブルに運び、最初の一口は料理長が箸をつけるという。そして五分ほどその場に立っていて、何もお起こらないことが分かってから客が箸をつけるのだという。冗談かと思ったが本当の話だった。
午後九時に怡郷春竹火鍋店の前でご両親、叔父さんご夫妻と別れる。周玉くん夫妻が車で迎えに来たので、これから何処かに連れて行かれるのだろうと思っていたが案の定、着いた先は「老妹子烤鳳爪」。北朝鮮料理の店だった。
「老妹子烤鳳爪」は焼き物の専門店だそうで羊のペニス、ドジョウ、蚕のサナギ、ドジョウインゲンを筏のように細い鉄串に刺して唐辛子の粉をまぶして焼いたもの、ニラを炒めたもの、鳥の足の空揚げなどが出てきた。中でもドジョウインゲンを焼いたものが美味しかった。
料理が揃った頃、項くんが個室のドアを開けて顔を出した。于くん、周くん、項くんの三人は本当に仲が良く側で見ていてもお互いに本当に遠慮がない。ここでも酒は白酒「河套老窖」とビール。食べ疲れて呑み疲れた。
【訪問先一覧地図】