2006.10.10: 北京(天楽服装批発市場、仔魚蝦烤坊)
2006年10月10日 天楽服装批発市場、仔魚蝦烤坊
七時過ぎに起床。カーテンを引くと薄日が差している。ベランダからは長く伸びる Sollo II の中庭が見える。ベランダから左右に見える建物は宿泊している棟とコの字形に繋がっている。昨夜この建物の内部が広いと感じたのもこれで納得。
十時半過ぎまで部屋でテレビドラマを見て過ごす。文化大革命の時代を背景にした「熱血軍団」というドラマだった。聞き取りの練習にもならないが時々知っている単語が出てくるのを捕まえる。セリフがスーパーインポーズで流れるのも助けになる。ドラマの後は出かけるつもりで荷造りをする。
北京支社に行こうと思い四階の馬超さんの部屋に声をかけると、既に于くんも来ていて『O社の田中さんから頼まれたものを買いに行こう』と誘われた。馬超さんの部屋に荷物を置いて一緒に出かける。
地下鉄で崇文門駅から西直門駅まで行き、タクシーで西直門外大街、北京動物園近くの天楽服装批発市場に移動。天楽服装批発市場はアパレル関連商品の卸問屋センター。素人お断りの店が多く、売ってくれても商品をまとめて買わないと相手にしてくれない。後は交渉次第の出たとこ勝負。
外から見たより内部はずっと広い。バンコクのマーブンクロンセンターに似ているが天楽服装批発市場はもっと専門的で一階も二階も一坪ショップがびっしり並んでいる。予定していなかったが気に入った革ジャンパーがあったので購入、350元(約5,250円)。于くんがあまりにも強く薦めるのでジーンズも購入した。“Levi's” によく似た中国オリジナル・ブランド “Evisu” のジーンズが120元(約1,800円)。買ったものはどの店も黒い大きなビニール袋に入れてくれる。この袋がまるっきり日本のゴミ袋と同じ。業者(といっても若い女性が多い)が仕入れた商品で膨れ上がった袋を引きずって人込みをかき分けてゆく姿は、ゴミ袋を引きずっているようにしか見えない。ジーンズを買った店で写真を撮ったのでメールアドレス交換のために名刺を渡そうと名刺入れを探したが鞄の中に入っていない。どうも昨夜の宏源餐飲で任科くんに電話するのために鞄から出してそのままテーブルに忘れてきたようだ。
買い物を終えて2時過ぎに東興隆街に戻る。一休みして北京新世界万怡酒店に移動する。Sollo II から北京新世界万怡酒店までは徒歩でわずか五分。歩き出したらお腹を空かせた馬超さんが鮨を食べたいという。北京で鮨はないだろうと思ったがつきあうしかない。新世界中心の前にある北京新世界商場 (Beijing New World Shopping Mall) 一階にある「元禄回転寿司」に入る。馬超さんの大好物だと言うチョコレートを具にした海苔巻きは衝撃だった。三人で120元 (約1,800円)、于くんがビールが高いと嘆いている。
三時過ぎにホテルにチェックイン。今年の四月に来た時は未だ改装工事中だったが、ロビーもきれいになっている。
チェックインは一階のフロントではなく十六階の Excective Class のカウンターでのチェックインだった。いつも利用している部屋が取れなかったので勤務先の出張規定内ということでジュディスさんが Excective Class の部屋を予約してくれたようだ。部屋の様子は従来と変わらないが 17:00 から 19:00 まで専用ラウンジでフリードリンクサービス、朝食も同じラウンジで供される。
部屋でのインターネット接続が無料で繋ぎっ放しというのは有り難い。部屋に入り直ぐにパソコンをインターネットにつないで、書きあがっているB社の契約書を東京に送る。勤務先のメール・サーバーが悪いのかホテルのネットワークが素直でないのか、メールが送信できたりできなかったりで、イライラが募る。六時半過ぎまでメール処理にかかってしまった。
七時過ぎに于くん、馬超さんとその友人のJian Xinyui (Jane) さんが夕食に出かけようと迎えに来た。タクシーで東直門内大街鬼街の「仔仔魚蝦烤坊(Ziziyuxia Kaofang/東直門内大街213号 北新橋頭条巷口)」に 移動。
ザリガニの唐辛子油炒めや、ナマズを焼いて唐辛子油で炒めたものが激辛で美味しかった。そのほか羊の串焼きは今までに食べた内では一番の味だろう。四人でビール代も含めて200元(約3,000円)。
馬超さんよりいくつか歳が上だというジェーンさんは、馬超さんのビジネスセンスに一目置いているのだと、そっと話してくれた。時代を見る眼、アイデア、実行力、いずれも見習いたいものばかりだと彼女は言う。
失礼だが若い馬超さんはとてもそんな人には見えない。同性が褒めるのだから本当なのだろう。そういえば于くんもチョロッと馬超さんの仕事ぶりを褒めていたっけ。
食後はタクシーで前海 (Qianhai) に移動。前にも入ったことのあるディスコ「甲丁坊 (Jiazhengfang)」で11時過ぎまで汗をかく。フロアは我々一行の貸し切り状態だったが、帰る頃になってやっと客の姿が増えてきた。
タクシーでホテルまで戻り、財布を片付けようとしたら鞄の中にない。鞄のファスナー付きのポケットに入れたつもりだったのだが……。今まで現金は裸で直接ズボンのポケットに入れていたのだが、無くしたものは戻らない。今回の出張に限って財布を持ち歩いていた。于くん、馬超さんに心配をかけてしまった。落とした財布の中身は現金が1,000元(約15,000円)ほどと、空港からホテルまでのハイヤー代の領収書、それにホテルのカードキーだけだ。革ジャンやジーパンを買ったり、名刺入や財布を失くしたりと今回は初体験続きだ。ホテルのカードキーはフロントで部屋番号と名前を告げて簡単に再発行してくれた。
于くんが明日北京で合流する予定になっている上海のビルさんに電話を入れる。ビルさんは既に北京入りしており、NITSの王さんとの打合せも済ませていることが分かった。ジェーンさんに写真を送ってメールの処理をしていたら午前一時を過ぎてしまった。北京に来てから一日もブログが書けていない。明朝は八時三十分朝食、十時に代紅さん訪問。午後は北京支社訪問の予定。
【訪問先一覧地図】