2007.12.01 北京(西単、北京図書大廈、東単)
2007年12月1日 西単、北京図書大廈、東単
五時起床。曇り。PC アップデートの継続。やっと Service Pack 2 のインストールまでこぎ着けた。十時過ぎまで北京で撮影した写真の整理とブログのアップデート作業。十時時半、本屋目指して外出。西単の「北京図書大廈」書店に行くために地下鉄北京駅に向かう。二カ所の切符売り場の前に列が四つ。相変わらず後から手を伸ばしてくる。運賃が3元(50円)から2元(33円)に下がっていた。公共料金が下がることがあるんダ。切符も大型になりオフセット印刷のカラーになっている。
同時にバス料金も1元から5角(0.5元)に値下げされている。地下鉄やバスの乗車料金を下げたのは、これらの公共交通機関の利用率を上げて、深刻になってきている北京の乗用車の利用率を下げようというのだろう。ピンク色のカバーが掛かっているのは見たとおり自動改札機。一号線と二号線のどの駅にも同じピンク色のカバーを被ったままの自動改札機が並んでいる。多分、北京オリンピックまでには動き出すのだろう。
これは既に稼働している Suica や PASMO に似たカードを利用するタッチ式の改札機。通行を遮るバーもドアもないのでタッチを無視して通過することもできるが、側で通常の切符を切る役割も兼ねた職員が一人、椅子に座って改札機を利用する人をチェックしている。
ピンクのカバーを被った自動改札機もこのタッチ式改札機も昨年4月に地下鉄を利用したときには設置されていなかった。ホームに下りてゆくと柱に「首都市民文明公約」が掲げられている。日本の漢字に置き換えてみると字面を眺めているだけで何を言いたいのか伝わってくる。
概ねこんな意味だろう。
電車に乗る人がきちんと列を作って並んいると思ったら、電車がホームに入ってくると特に混み合う乗車口の側で駅の職員が『並べ並べ』と大きな声を上げていた。
乗換駅の建国門のホームは北京駅よりももっとひどい。それまでできていた列が電車が入ってくるととたんに列が崩れた。降りる客がいるのに乗り込もうとする、それを制止する駅の職員。未だ客が乗り終わらないうちに電車のドアは合図もなく閉まる。そのドアをこじ開けて乗り込む客も数人いる。車内の奥の方は未だ余裕があるのに……、乱暴な話しだ。結局、最初の電車に乗れずに一台待つ。西単で下車、李さんと合流。駅の上の大きな書店「北京図書大廈」に入る。この本屋は前に来たときも混んでいた。今日は土曜日というせいもあるのだろう、四階あるどのフロアーも人でごった返している。客層も幅広く就学前の幼児から定年を過ぎた過ぎた世代まで多様だ。その上、 立ち読みをする人のなんと多いことか。床に座り込んで読みふけっている人も珍しくない。児童書のフロアーは就学前と思われる小さな子供達がそれぞれ絵本をヒザにおいて床に座り込んでいる。どうやら立ち読みは許されているようだ。クラスマガジン、化学技術雑誌、古典小説、中国医学参考書それに前から欲しかった北京の大地図などを購入。107.82元(1,800円)。「人民日報」などの新聞も欲しくて探したのだが、書店では新聞を販売していないのか見つからなかった。街角の新聞スタンドで経済紙とサッカー紙を買う。欲しかった「人民日報」は直ぐに売り切れてしまうのか入荷数が少ないのか、何処の新聞スタンドでも声をかけると探してくれるのだが、無いというつれない返事。新聞や雑誌、書籍、中国の時代小説や漢詩の本も含めて本は全て横組み、縦組みが一冊も無い。李さんも小学生の頃からずっと本や新聞は横組みで縦に組まれたものを見たことがないという。「人民日報」を初めて見た時は宋体(宋朝体)の縦組だったので、今の紙面がどうなっているのか、見るのが楽しみだ。探していたものは一応確保したので朝昼兼用の昼食に「麻辣誘惑」に入る。モダン中華料理店と言った趣の内装で客はおしゃれをした若い人達が多い。鶏肉辛子炒め、カエル炒め、青野菜炒め、小鉢のチャーハンと担々麺、ピッチャー入りの酸梅湯を頼んで 144元(2,400円)。箸やペーパータオルの代金も料金に入っていた。食後は西単のショッピングモールをぶらつく。北京も若者のファッション志向は強く、モールに出店する店舗はタイムサービスやワゴンセールを繰り広げ、女性店員も客の呼び込みに声をからしている。
四時半頃に李さんと分かれてにホテルに戻り一眠り。五時少し前にかかってきた楊さんからの電話で眼がさめる。ホテルまで迎えに来てくれた楊さんと徒歩で東単の「東方広場」へ。広場と言っても東方広場は大きなファッションビルで、この建物を抜けたところが王府井だった。ホテルから王府井まで歩いていける距離とは思わなかった。奥さんは所用でどうしても来られないという、残念。東方広場内の「大食代東方」というフードコートで簡単な夕食。入り口で 50 元(約 830 円)の食券 IC カードを二枚購入。チャーハン、餃子、焼きそば、飲み物など二人で 69 元(1,151 円)、残金は出口で換金してくれる。食事をしながらの楊さんとの会話は仕事の話に始まり、普段はなかなができないプライベートな生活の話までと広がり、アッ言う間に時間が過ぎてしまう。
仕事が残っているという楊さんとは地下鉄東単駅前で別れ、来たときの道をたどってホテルに戻る。
ホテルに着いたのは七時過ぎ。PCリカバリーの再開。どうにか復旧のめどが立って一安心しているところに、フロントからの電話。李さんが明朝「人民日報」を届けるという伝言だった。探し回っても入手できなかったので、ありがたい。ブログをアップデートして、シャワーを浴び十二時過ぎに就寝。
【訪問先一覧地図】