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2006.10.13: 北京(西花市大街、琉璃厰、前門大街)

2006年10月13日 西花市大街、琉璃厰、前門大街

六時起床、シャワーを浴びて簡単に荷造り。七時半頃朝食。十六階のエクゼティブラウンジの朝食は種類も少なく野菜もなかったので今朝は二階のダイニングルームに下りて朝食。白人のツアー客があらかたの席を占めている。八時ころカメラだけを持ってホテルの周囲を回ってみる。新世界中心前の植え込みフェンスに腰掛けた出勤前と思われる人達がテイクアウトのファーストフードを食べている。周囲を見ると隣の植え込みでもフェンスに腰掛けて食事をしている人が大勢いる。

朝食を済ませる人達。

新世界中心、北京新世界商場の前を通って東興隆街に出て、崇文門外大街を東に渡る。崇文門外大街を挟んで「元禄回転寿司」が入っている北京新世界商場の真向かいには若者を対象にしたショッピングセンター “Soshow” が見える。

Soshow。

“Soshow” の角を東に西花市大街に入る。昨日、任科くんと入ったアメリカ風中国麺店「李先生」の前を通ってさらに東進すると再開発が済んで間もないと思われる高層住宅群が見えてきた。

アメリカ風中国麺店「李先生」。
西花市大街沿いの高層住宅群。

西花市大街の途中から崇文門外大街までもどる。道路の向こうには今まで建設中でその全景を見る機会がなかった北京新世界商場が完成している。

北京新世界商場全景。

崇文門外大街を北上し崇文門駅の前に出る。交叉点を自転車が流れてゆく。

この辺りは交叉点が多い。どの交差点も歩行者と自転車の交通マナーが悪く交通整理係が目の前にいても全く気にせずに赤信号で大きな交差点を渡って行く。2008年北京オリンピックに向けて交通マナーアップキャンペーンを進めている北京市だが、歩行者と自転車専門の交通整理係が強く笛を吹きながら制止してやっと人の流れが止まるという具合だ。車優先の基本ルール(慣習?)が彼等のマナーの悪さの底流にあるのかもしれない。

2008年北京オリンピックに向けて交通マナーアップキャンペーン中。

花市上頭条の一帯は国瑞城という名前の再開発が進んでいる。ここもショッピングモールと住宅になるらしい。

国瑞城の開発が進む花市上頭条一帯。

何度も北京に来ているが崇文門内大街の同仁医院の前で初めて歩道橋を見つけた。病院側のスロープは長くゆるくなっている。

同仁医院前の歩道橋。

その歩道橋を利用して崇文門内大街の東側に渡る。

歩道橋から崇文門外大街方面を見る。

ホテルの近くまで戻ってくると歩道に車が駐車している。白黒模様の鉄柱に囲まれた歩道上のこの場所は駐車してもいいということなのだろう。

歩道に駐車していた車。

九時にホテルに戻り一休みしてから地下鉄で琉璃厰に向かう。崇文門駅から乗り和平門駅で下車。琉璃厰西街から歩き始めるが左右は書道用品店ばかりが並んでいる。

琉璃厰西街は書道用品の店が多い。

今年四月に通りかかった時に見つけた古いポスターを飾っていた家があるのに気づいた。四月に通りかかった時はこの家が土産物を売る店なのか分からなかったがどうやら土産物店のようだ。

ポスターを飾っていた家。

琉璃厰西街の外れが見えて来たので引き返す。南新華街を渡り琉璃厰東街で頼まれて来た土産物の梟を探す。値段交渉がどのくらい通じるのか楽しみにしながら何軒かの土産物店を覗く。北京新世界万怡酒店のフロント横にある土産物店で見つけた翡翠の梟が650元(9,750円)だというので、高いからいらないと言いうと、一気に200元(3,000円)にするというくらい土産物店の値段はいい加減なのだ。一軒目で見つけた木彫り(たぶん柘植)の三センチメートル位の梟が120元(1,800円)、値段交渉もしないでその場を離れたら80元(1,200円)でいいからと袖を引っ張られるが、30元(450円)じゃないと買わないと言って店を出た。別に80元を高いとは思わなかったが、こちらで提示する金額がしたたかな彼等にどのくらい通じるのか、試してみるつもりで値段交渉を楽しむつもりだ。

琉璃厰東街はネパールやチベットを含む地域の骨董品を売る店が多い。

小さな個人商店風の店で少し大きめの木彫りの梟を見つけた。80元(1,200円)という値段にこちらは30元と返す。すると40元に下げてきたが、こちらが言い張る30元に店のお母さんは35元まで下げてきた。その値段じゃいらないというと舌打ちしながら、30元(450円)かよという顔つきで渋々雑誌の切れ端で品物を包んでくれた。

木彫りの梟を30元で購入した店。
商談成立後は笑顔でカメラに収まってくれた店主。

琉璃厰東街の一番奥から胡同に入りさらに東に向かう。観光地ではなく地元の人達が暮らす古い街並で道を行く人達は闖入者に怪訝な眼差しを投げて来る。

市場でもない道端で上海蟹(風)を売っていた。

胡同では軒先きに鳥籠を下げている家をよく見かける。

軒先に下がる鳥籠。
こちらはホオジロか?

クルクル回る縞模様は床屋のシンボルだが日本とは配色が違う。

ガラス窓には「美発」と書かれていた。

三輪自転車に乗った練炭の山を見かけた。練炭はこの界隈では現役なのだろう。

練炭を積んだ三輪自転車。
三輪自転車に乗った練炭。

琉璃厰東街の胡同を抜けると工事中の大きな道路に出た。もう地図を見てもどの辺りにいるのか分からない。この道路工事もオリンピックに向けての再開発なのだろう。

胡同を抜けると工事中の大きな道路に出た。

大きな通りから見えた未だ歩いたことのない胡同入口には『民主発揚、選民の民主選挙の権利を尊重保証』の赤い横断幕が掛かっていたが何の選挙があるのだろう、ここで初めて眼にした横断幕だ。

「発揚民主、尊重保証選民…」の横断幕。

広い通りに面した古い家並みが見える。玄関先でお茶を楽しむ住人の姿も見えたがずっとそうしてきたのだろう、そこだけゆったりした時間が流れているようだ。これらの家並もいずれ再開発の波に飲み込まれて無くなってゆくのだろう。

古い家の前でお茶を楽しむ人の姿が見える。
昼食で一息入れる工事に携わる人達。

工事中の道路を突き当たって右に折れ工事区画を囲うフェンスに沿って行くと突然広い通りに出た。先の方に前門大街の標識が見える。

前門大街入口の五牌楼「正陽橋」。

前門大街の突き当たりに見えるのが箭桜。1432年に建てられた北京城を守る門の一つで射撃用の銃眼(箭窓)が八十二個あるという高さ三十八メートルの門。

箭桜の周囲はフェンスで囲まれていた。
真横から見た箭桜。

箭桜の前を右手に回り込んで行くと青い芝の広場に出る。広場の向うに見えるのが正陽門。正陽門は1421年に紫禁城の真南に建てられた北京内城の正門で、紫禁城に入城する皇帝専用の門だったらしい。臣民は通ることが許されなかったという。高さ四十二メートルの正陽門は北京城最高の建築物だった。

正陽門。

正陽門を眺めながら前門駅まで歩いて地下鉄で崇文門に戻る。ホテルでメールをチェックして荷造りを確認。新世界百貨の五階で刀削麺8元(120円)のランチ。その後、地下一階の新世界スーパーマーケットで土産に現地の菓子を七種類ほど購入。〆て24元(360円)。13:30チェックアウト。タクシーで北京国際空港に向かう。14:15空港着。 タクシー代93元 (1,395円)+高速道路代金10元(150円)。早々にチェックイン。チェックインカウンターに入る手前で出国検閲申告書を書きカウンター手前で渡す。預かり荷物無しの申告でチェックインする。出国審査ゲート前で出国カードを書いてから審査を受ける。手荷物のチェックもパス。手に持っていた水が入った大きめのペットボトルは係員が匂いをかいだだけでOK。免税店で家族用の土産を買って待合所で時間をつぶす。北京空港発 16:50 CA421(中国国際航空)。成田空港到着 21:00、23:30自宅に到着。
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