英語学習者でフリーランスデザイナー、初めてのアメリカとFigma Config 2020で個人的に奮闘した話 - 4日目 その 1 テンダーロイン
4日目。2月8日。完全に単独行動の日だ。
17時位までできるだけ色々なところに行きたい。ただ、この日は中国の旧正月を祝うチャイニーズパレードが盛大に開かれるため、かなり早い時間から交通規制が引かれる。私がいるホテルはパレードの起点の大通りのため、10時から通行止になってしまう。
ホテルから車で30分ほどでいけるLegion of Honerという美術館に行きたかったのだが、通行止による交通が読めず諦めた。
ので、午前中は徒歩で20分のグレース大聖堂に行き、その後イエルバブエナガーデンズ視覚芸術センターに行き、SF MOMAに行って帰って来ようと思っていた。
道を間違え、サンフランシスコで最も危険な地域を散歩
そろそろ中心街の複雑な道にも慣れ始めた。スマホはあまり見れないので、ホテルで地図を見て、頭に入れ、歩き始める。
グレース大聖堂は、初日に行ったアップルのユニオンスクエアを抜け、まっすぐ行き、リッツカールトンを背に曲がるとフェアモントホテルがあり、その先だ。
ところが、私は入る道を間違えた関係で、方向音痴モードに。アイスクリーム博物館を抜け、デパートのメイシーズで曲がる道を間違ってしまった。
アメリカのドラマで主人公が誰かに終われる時に通ってるような鉄格子が組まれたビルの真下は、2人辛うじて進めるような道だ。初日は不穏な雰囲気を感じて避けてたような道を、教会に行きたくて、スイスイ行ってしまう。
アップルユニオンスクエアは見えない。1つ先の道に入ってしまったのかと思った。
ショーをやる小さな劇場や小さなホテルが続く。ホテルでは所在ないものの何かを待ってる若い男性がいた。行き交う人の服もユニオンスクエアに比べ、小綺麗なもののちょっと違う。やっぱりおかしい。
「危険な地域かは道が綺麗かどうかで判断できる」というカナダでワーホリをしていた友人の言葉を思い出し、道を見る。朝だからかもしれないが別にゴミはない。ただ、何か白いものがずっと道にこびりついている。
完全に人が消えた明るい道で私はスマホを取り出し、地図を取り出した。
幸いグレース大聖堂は、後ワンブロック行って、右に曲がり数ブロックいけば行けそうだった。
が、私は道を引き返した。たぶん、サンフランシスコで一番危ない地域テンダーロインなのだろう。幸いすれ違った人からは危険を感じなかった。ので、戻るなら今のうちだと思った。
帰り道、すれ違った若い集団がいたが、仲間との話に夢中で私には関心がなさそうだ。ホテル付近で見た、若い男性はいまだにいて所在なさげだ。。
しばらく歩き安全と言われる、テンダーロインとの境目に建つデパートのメイシーズに戻ってきて私は脱力したものの、あまり表に出すのもよくないので、心の中で大きく息をついた。
時間は11時30分。そろそろランチの時間だが、MPがゼロだったので、Amazon GOに向かい、パレードでの混雑を想定し、お昼と夜、そして明日の朝の食料も買ってホテルに向かった。
ホテルの部屋のドアを焦るように開ける。身の安全がなんとなく確保でき、ホッとした。ほどなくしてスマホを起動し、Google Fitで自分の歩いた場所を確認し、地図と照らし合わせる。Google Mapはテンダーロインを少し広めに指定してるので、現地の人のブログとて照らし合わせた。
テンダーロインの端っこをぶっちぎりで歩いていた。ただ、幸いだったのは、本当に端っこだったこと。ゴミが散乱し、匂いがひどい、ということはなかった。
とりあえず、一息ついて、テンダーロインを観光したことにして午前中は締めくくることにした。鉄格子が窓にあったり、大きな木が空間を暗くし閉塞感があったものの、カリグラフィがあふれていて、アメリカのストリートらしい街並みだった。おしゃれな店もあり、そこではお昼を食べるために人が並んでいた。入り口は鉄格子だったけど。
テンダーロインに意図せず入ってしまう人のエピソードを読んでおり、これだけアドバイスがあるのだから、気をつけようと思っていた。でも、うっかり、私は入ってしまった。
良かったのは幸い戻れたこと、実体験に基づく引き返すべき基準ができたことだ。
そして、日本でテンダーロインとユニオンスクエアの境にあるメジャーなホテルを予約してたのだが、自分は海外に慣れてないので、離れたホテルに変更していたことだ。
こんなにうっすらとしたグラデーションの境界線だとは現地にきてみないと予想がつかなかった。
昼食を食べ終わり心が整ってきたので、午後はイエルバブエナガーデンズ視覚芸術センターとSF MOMAに向かうことにした。