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英語学習者でフリーランスデザイナー、初めてのアメリカとFigma Config 2020で個人的に奮闘した話 - 2日目 Figma Config

(※この記事は出張記録・日記です。英語学習者寄りの視点で書いてます。Figma Configの講演内容などは別記事で展開します。)

1.はじめに - 参加前に準備したこと
2.キーノート直前の小さなトラブル(プログラムが手元にない!)
3.会話力=人間力不足になり一番悔しい事件発生
4.カンファレンスの目標を達成する
5.英語学習者としての初海外カンファレンスを総括


1. はじめに  - 参加前に準備したこと

2月6日。一番の目的、Configの開催日だ。
飛行機酔いは続いている上、時差ボケが加わったが、初の海外カンファレンス参加だ。心が踊る。

ただ、日常で英語を使ってる人に比べれば私の英語は貧弱だ。帰りたくなることもあるだろう。そこで、行動指針を定めた。
何かあれば基本に立ち返る、という意味でとても大事だ。

a.カンファレンスの内容を理解し、日本で良いお土産話ができるようにする(つまりはリスニング)
b.会場で会話・相手の言ってることがわからなくても落ち込まない・無理をしない
c.カンファレンス中に英語でツイートしてみる

この指針を決める際、灰色ハイジさんの以下ブログを度々読んでいた。

英語ができるまでの道のりの大変さと向かい合っていく姿勢が丁寧に描かれていてとても励みになった。特に

不慣れな言語に住むということは自分が子供に戻るような体験をしなくてはいけない。

このフレーズを目にし、短い滞在でこの経験への遭遇を覚悟した。これはかなり応えるはず。それを跳ね返すために行動指針を作り上げ、心の中で繰り返した。

結果、Configではこの旅でもっとも悔しい経験をするものの、次の学習で必要なこと、参加したことでの収穫、つながりを持って帰ってこれたと思う。

それを記事として残しておく。

2.キーノート直前の小さなトラブル(プログラムが手元にない!)

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朝、ホテルから標準クラスのUberXを呼ぶ。Comfortの方が快適度は上だったが、特に悪いところはなかった。

20分ほどでドッグパッチにある会場のThe Midwayというライブハウスに到着。

受付で係員にLast nameの頭文字の看板前に並んでと言われたのに、First nameに並ぶ致命的バグを出してしまう(アメリカは基本First Nameという謎の脳内変換)が、ネームプレートを受け取る。そして、ネームにつけるストラップを3色の中から選ぶのだが、「写真をとって公開してもいいか」で選ぶことになっていた。素敵なカテゴリ分けに感動し、「OK」の青を選ぶ。

会場に入りあることに気がつく。皆が持ってるノートとプログラムのリーフレットがない!!!!どこで配ってるのか探すうちにswag(カンファレンスのノベルティのことだそう)エリアを見つけ、長蛇の列のものの並ぶことにした。

(スタッフ)「XXXXXXXXXXX〜(早すぎる! @ @) Tシャツどれがいい!?SMLあります!」
(私)「白!!」
(スタッフ)「(怪訝な顔)白はみんなにあげるわ!他の色は?(→白のことは聞き取れなかった部分で言ってた模様)」
(私)「うう、ではオレンジ…、ところでみんなが持ってるノートとプログラムはどこでもらえるんですか?(→伝わらず2回言った)」
(スタッフ)「は!?!? ノートとプログラムは受付でもらえるのよ、ここからずっと先よ!?そろそろキーノート始まるけど(本当になんだこいつという顔をされる)」
(私)「ええええ、ありがとう!(あの時受付でやらかしたの致命的なバグが原因か!)」

慌てて受付へ。
さっき、なんだこいつという顔をされるわ最初伝わらないわで少し傷つき英語を喋りたくなくなるものの、プログラムがないと話にならない。やむを得ない。
受付で腹をくくり、ノートとプログラムを貰うのを忘れたのでくださいと言ったら、満面の笑顔で渡してくれた。通じた!小さなトラブルだが何とか己で立て直し気分が回復。私はキーノートに向かった。

ただ、この前に今でも思い出すとただただ悔しい経験をしていた。

3.会話力=人間力不足になり一番悔しい事件発生

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それは長蛇のノベルティの行列で起こった。もらえるまであと少し!のところで、近くで呆然と見ていた女性が、どうしようとつぶやくと思いついたように私に親しげに話しかけたのである。

彼女は大学生。普通の大人であれば利用されてることに一瞬で気づく。普段の私なら列の後ろに行くよう遠回し言っただろう。無視するなり、日本語で切り替えしてもよかったはずだ。

何と言っていいかわからず彼女と会話を続けてしまい、彼女の思惑のアシストをしてしまった。ノベルティを手にし消える彼女を見て、語学力のなさからかなり自分より若い女性に利用され、とても恥ずかしかった。

言葉ができないとこんな事になるなんて。
辛いわ悔しいわで帰りたくなったが、先ごろの小さな行き違いも立て直したことと、行動指針を思い出し、キーノートに向かった。

この悔しい経験から、立てた目標もあるので、次はこういうことがないようにしたい。(話は違うが、もう一人若い女性がするりと割り込みするのを見た、みんな特に言わないのは、文化なんだろうか…)

4.とても良いセッションに巡り会ってツイート。そして。

カンファレンスは9:15〜17:30。お昼を挟んでも長丁場だ。時差ボケも容赦してくれない。70%ほど理解できた午前中のセッションも午後になると時差ボケとの戦いへ。ただ、午後の後半からまた耳が慣れてきた。

一方で英語でのセッションを聴きながらのツイートは難かしかった。ツイートすれば内容を聞き逃すからだ。行動指針での優先順位でも低いので、リスニングに集中する。マイクロソフトのVS Code Studioのデザイナー Miguel Solorioさんのセッションが面白かった。

ロゴのリブランディングをする過程でGit・SNSでユーザーの声を集め大成功するという手法だった。今、魅力的な語り口とブランディングに再度関わり始めた自分にとっても新しい視点でとても面白かったので、講演が終わり内容をまとめてツイートしてみた。

帰国後、文法が致命的に間違ってる(→「The only one designer」でないと相当失礼)ことに真っ青になるものの、Figmaにリツイートしてもらえ、要点のまとめは問題なかったのかと勝手に思い、語学の勉強が少し報われた気がした。何と言ってもこのセッションをお土産話にできると確信し、私の今回の目標は達成することができたのであった。(文法の間違いはコメントで訂正した)

5.英語学習者としての初海外カンファレンスを総括

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(↑キーノートは驚きなことに日本の話が。見慣れた地図に戸惑う自分)

目標は達成したとは言ったものの、参加者との対話はからきしというか、会話を続けるようなことを言わないでいた。

たまたま前後に並んだ人に何か親切にしてもらったりしたら、Thank you! Where are you from?とかで続けられるとは思ったもののThank youで済ませていた。

というのも、よく海外カンファレンスで参加者と交流しなくてどうするという話は耳にするが、今の私には無理だと思っていた。

背景には、時差ボケや飛行機酔いで頭が回らない、例の悔しい件もあったが、英語が通じない部分ばかりを気にしてしまい、英語を口に出すことで起きる失敗に想像が傾いていた。

また、TOEIC・英検・ビジネス英会話の勉強はしていたので、多少はなんとかなる部分はあるものの、日本での私の英語学習は基本、自分の意見を言うことに傾きがちだった(級により違うのかもだが)。

日常会話はコミュニケーションのキャッチボールだ。スラング・短い言い回しは心地良いリズムを産み会話を盛り上げる。だが、今の自分には、ハードルが高すぎる。

特に短い言い回しは、一瞬で耳を駆け抜けリスニングも阻む。TOEICも英検も丁寧な言い回しをするので、聞いてる間に内容を理解する「間」が用意されていて、その間に理解した内容を確信に変えていく。一方でConfigでのデザイナーの会話にはそれがなかった。
一方で日本での勉強がなければカンファレンスの内容はキャッチアップできなかった。

ので、次の目標は

・デザイン系の単語を深める
・想定される会話フレーズを用意していく
・日常会話のリズムになれる
・会話のできないもどかしさに負けて自分を見失わない(あの悔しい出来事はもう二度とごめんなので)

を深め、もう少し参加者の人に話しかけていける地盤を作りたいと思った。

とはいえ、この目標は中々達成しづらいところがある気がしてる。デザイナーの使う日常会話のノウハウはこれまでネットなどで調べたが、あまりない。現場に埋もれているのだろう。誰か知っていたら情報教えてください。
日常会話はボスで専門性の高い日常会話はラスボスだと思う。
だが、海外の同業者のスタンスは未知で、知りたいことは沢山ある。

また、旅を通して知ったが、アメリカでは英語が通じるのが当たりという前提で人が話す、ということを実感した。ので、度々、通じないとなんだこいつという顔をされる。この表情を流すメンタルは必要だと思った。

余談ではあるが、そんな私でも、FigmaがConfig参加者用に用意してくれたSlackで自己紹介等で発言したため、わずかだが、参加者とつながりを作って帰って来ることができた。思っている以上に日本語を勉強してる外国人が多いことも知ることができ、励みになった。ConfigのSlackはまだ続いており、ネイティブがリズムよくテキストチャットしてるのを幸い見ることができている。私にとっては貴重な資源だ。また、Configに参加されてたハイジさんにnoteの感想をテキストで伝えられることもできた。

Slack上は参加者間で相当盛り上がっており、私自身、準備で忙しいにもかかわらず、スタッフの方々がSlack上で気遣いをしてくれてとても有り難かった。そんな空気感も間違いなくあり、アフターパーティーは多くの人が残っていたそうだ。(私は時差ボケ・会話力不足・夜の海外への対応力の不安・翌日のマンツーマンセミナーがあり、出席しなかった。もう少し海外や日常会話慣れしたら参加したい)

英語学習者としての課題も沢山見え、Figmaの初のカンファレンスは大成功だったと思うので、現地で参加できとても良い経験をしたと思う。
海外カンファレンスは未知の体験だったが、行動指針を作っておくことで、目標達成や自分の足りないことの整理にも役立った。
次、機会があればまた行動指針を作りながら、参加できたらと思う。



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