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白の成せる術


「白があるのではない。白は感受性である。」

ただただデザインとしての余白や無言を解明しているのではない。

紙、茶道や日の丸、日本における合意形成のシステムにまで論考が及んでいてこれを読む前と後では大きく「白」への感情が変わる。

私にとって文章を書くことは自分の感情を受け止める作業であり、人に読まれることを想定することで、人様にお見せしてもいい感情かどうかを選別している作業でもある。

推敲する過程で余計な感情の枝葉を削ぐので真因が見えて、次の一手がシャープになる。

Instagramの投稿やストーリー、note、色々場所を変えて文章を書いているけども、私は特にストーリーの「消費」されていく感覚が気に入ってる。

そしてそのストーリーにおける不可逆さは推敲という作業をより高い次元に引き上げてくれるからだ。


それすら「白」の成せる術(わざ)だったと知った。


今後も定期的に読み返したい本に出会えた。

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