バイト先は山の上で第2話
こんにちは、アラカンのおかんです^^ コロナで経営していたゲストハウスのお客様がほぼゼロに😵日々悪戦苦闘しながらもほっこりしたものを書いていきたいと思っています😄今日も前回の学生時代のバイトの話しです。
20歳の記念に山小屋でバイトをしたいと思ったおかん。前回のエピソードはこちらです。
思わぬ助け舟
しょんぼりしている、おかんに母がある日、こう告げました。「Kさんの知り合いで、北岳の山小屋の支配人をしている人がいて、そこだったらアルバイトできるみたいよ」Kさんは母の職場の同僚で、山登りを趣味にしている人でした。おかんは、「それじゃあ、そこでアルバイトをするよ」と、どこの山かも、わからずに返事をしました。「山小屋でバイトができれば、どこでもいい」と、思ったのです。そうして、バイト先は決まったのでした。Kさんから、山登りに必要なリュックサックや、ヤッケを借り、大まかな行き方を教わりました。出発は学校が終わり、夏休みに入ってすぐの7月20日過ぎと決めました。
冒険のはじまり
いよいよ、出発の日となりました。リュックにはずっしり荷物が、入っています。カメラ、着替え、化粧品、ドライヤー、雑誌、おにぎり、水筒と。新宿から甲府へ行き、そこからバスに乗って、広河原というバス停で降りることになっています。バイト先は山梨県の南アルプスの北岳の山小屋で、北岳は富士山に次ぐ2番目に高い山です。夕方、「行ってくるよ」と家族に別れを告げました。新宿に着くと、甲府行の電車に乗り換えです。電車の中で、「これからどうなるんだろう」と思いながら、窓から暗い外を見ていました。
ベンチが寝床
夜中に、甲府駅に着いたおかんは、駅のベンチで夜を明かすことにしました。朝の始発のバス時刻までは、寝るしかないのですが、人影もまばらで、心細く、眠れない夜を明かしました。そして、朝になり、バスに乗り込むことができたのです。
山岳レインジャーのお兄さん
広河原のバス停で降りると、山岳レインジャーがいる建物へ向かいました。山登りが初心者のおかんに、一緒に山小屋まで、付き添って登ってくれる人を、紹介してくれていたのです。ドアを開け、レインジャーのお兄さんに挨拶すると、「出発まで、まだ時間があるから、隣の部屋で寝るように」と言われ、ごそごそと布団にもぐりこみました。
バテバテだあ
朝の9時過ぎに出発したおかんとレインジャーのお兄さん。まずは平らな山道ですが、少し歩くと、早くもバテ気味なおかんは、「どこまで行くんですか」とお兄さんに聞くと、「あそこまで」と、指をさされた方を見ると、はるか彼方に小さく見える山が。「えー、あんなところまで」と、ガクッときた、おかんでした。しかし、今さら引き返すことはできません。山道はだんだん急斜面になってきました。前面には直角に近い岩々も、そして雨。スニーカーで来たおかんは、滑りそうになりながら、懸命に登っていきました。途中のお昼休憩では、食欲もなくグッタリ。おかんのリュックを見たお兄さんは、「少し持ってあげる」と、荷物を自分のリュックに入れてくれました。そうして、ようやく夕方に山小屋に到着。およそ7時間の登山でした💦
つづく
さいごまでお読みいただきありがとうございました。スキやフォローもしていただけると励みになります。それではまたね。ばいばーい😃