熱帯夜のナイトオンザプラネット

サマーインターンに全然受からない。全落ちだ。
周りの友達に聞いても、全然受かってない。この国立大生が行かなくて誰が行ってるんだ。大体なんだ。サマーインターンとは、なんでこのバカクソ暑い中、スーツ着て無給の勤務をしないといけないんだ、ばかやろう。

というサマーインターンの愚痴は置いておいて、現実を見よう。そりゃそんなサマーインターンに行きたいと思ってないんだから、それがESの文章に出てしまっているのだろう。落ちて当然だ。


今日、二人で飲みに行った。ただの友達だ。17時に集合して、軽く何杯か飲んだ。その後、ファミレスに行ってドリンクバーでおしゃべりしていた。23時になって、彼女がそろそろ出ようかと言うので、ファミレスを出た。駅まで歩いて、駅の改札前に来た時、彼女が急に「深夜の大学って行ったことある?」と言ってきた。柄にもなくドキッとしてしまった。ないよと答えると、行こうよと言う彼女。家とは逆方向の電車に乗って大学に向かった。

なんだこのダウ90000的事象は。何してんだ。どうすりゃいいんだ。この人は何を考えているんだ。

大学一年の時に、大学周りのベンチで深夜に缶のお酒を飲んでいる人をばかにしていた自分が悔やまれる。今、酒を買ったら、馬鹿にしていた存在になってしまうなという感情が一瞬、現れた。なんていらない感情。尖ってていいことなんて何もない。

結局お酒も買わずに、大学をぶらりとして終電で帰ってきた。これでよかったのだろうか。夜の大学での会話が最高潮ということでいいんですか?この場合、ピークはいつになるんですか?教えてください蓮見先生。

でも、集合から解散まで7時間も話し続けたんですけど。もうそういうことじゃないんですか。

彼女はファミレスのタブレットに表示されたアンケートに答えるとき、「誰と一緒にご来店されましたか?」の質問で、「恋人と」の欄じゃなく、「友人・知人と」の欄をタップしていました。心がギューとなりました。

最寄駅から家まで、「ナイトオンザプラネット」と「夏夜のマジック」を聞きながら帰った僕。「夜にしがみついて」ってすごい歌詞だな。そんな夜にしがみついてる最中の僕は、今、深夜2時に何を考えればいいんですか?
俺はダウ90000になれない。だからインターンも落ちるのか。

恋愛も就職もわからないこんな大学生を助けてくれ。今泉力哉でもいいです。俺が一人暮らしだったら、『街の上で』のイハの家みたいな時間を過ごせたかもしれないのに。これが実家ぐらしで甘えている罰なのかもしれない。

窓を開けてみたら、外から、もわっとした暑さが実家の中に入ってきた。
そんな熱帯夜。

インスタント味噌汁を一気に飲み干して、寝る。

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