食べちゃった。
お腹がすいたよ。
お散歩してたら、お腹がすいちゃったよ。
僕は、頑張って、登ったよ。
そしたら、大きな葉っぱを見つけたよ。
僕は、その葉っぱを食べようと
あーん、とお口を開けようとしたよ。
そしたら、声が聞こえたよ。
「やめて、お願い!食べないで!」
声は、葉っぱからだったよ。
僕はどうして食べちゃダメか聞いたよ。
「なんで、ダメなの?僕、お腹がすいたんだ」
「私、食べられたらいなくなっちゃう。いやだ。まだ太陽さんの光あびたり、風さんとお話したいよ」
でも、僕、お腹すいちゃった。
僕は、おっきくなりたい。
...でも、葉っぱさん...かわいそう...
どうしよう...
僕は...
僕は...
むしゃり)食べちゃった。
おしまい
【コメント】この物語は、私が小学生のころに短い物語のような詩を書く授業で、書いた話を少し変えたものです。原作は、市のコンテストで入賞し、市のラジオで放送されました。元々、小さい頃から本が好きでたくさん読んでいました。そのおかげで、虫からの視点。”食べてしまった”という題の通り、食べなかったではなく、自分の欲求で「葉っぱさん」を食べたというストーリーを幼いながらに考えて書いていました。幼いながらに中々、残酷な結末のストーリを作ったなと、振り返りながら思いました(笑)
皆様の幼い頃はどのようなことを考えていましたか?
それでは、紡ぎ屋へのまたのご来店をお待ちしております...。