A店とB店どちらを選びますか?
こんにちは。聴く専門家禅聴者です。
様々なビジネス、様々な商品、様々なサービスがありますが
似たり寄ったりのモノが溢れている世の中です。
そのような中であなたのビジネスはどこで差別化を図りますか?
先日こんな出来事がありました。
肉バルのお店をネットで探しA店を見つけ早速行ってみることにした。
オープンして間もないと思われる店内は黒を基調としたシックな色合いで
アメリカを感じさせるおしゃれな雰囲気。
席に着き、ドリンクを先にと注文をしてその後ゆっくり料理を選び注文。
店内を見渡すとランチ時間ではあるものの、私たち以外のお客様は
全員ケーキとソフトドリンクのみの注文。
どうやら、インスタ映えするケーキ目当てらしい。
厨房もフロアーもさほど忙しくはなさそうだ。
しかし・・・待てども待てどもドリンクが運ばれてこない。
なかなか運ばれてこないので、「まだ来てませんよ」と
わかるようにフロアースタッフにチラチラと目線を送る。
何度か目が合うも無反応。
あまりにも遅かったので「すみません、ドリンクがまだなのですがいただけますか?」と声をかけると、「はい・・・。」と無表情でか細い声で返事をし厨房担当へ伝えに行く。
しばらくしてドリンクを運んできたが「〇〇ドリンクです・・・」と
近くでも聴き取れないくらいの小さな声でボソッと。
ドリンクを置いてそそくさとさっていった。
しばらくして厨房担当のスタッフさんが料理を運んできたが、この方も
小さなそして暗い声でボソボソと「〇〇ステーキです・・・。」とだけ言って
さっていった。
元気がないのか、それともシックなイメージを醸し出すためのモノなのか
それならそれでお店のイメージ作りとして受け入れようと思うが、気になる所は「言葉と気配りの足りなさ」だ。
料理は非常に美味しかったが、他の料理を注文しこのお店に長居する気には到底なれなかった。
1料理1ドリンクのみで店を後にした。
お腹も口も満たされていないので、その足で通りすがりに見つけたまたもや肉バルのお店B店に入店。
開店間もない時間だったが、すでに予約席ばかりらしくカウンターの席に案内された。
この席は厨房の動きからフロアーの動きまで見渡せるので、私的には仕事柄とても良い席に座れた。
席に案内してくれたスタッフさんはメニューについてとても親切に説明してくれたうえ、好みや食べられないモノがあるかなど聞いてきた。
別のスタッフさんがドリンクを運んできたが、そのスタッフさんも明るく笑顔で話しかけてきた。
厨房の中も非常に無駄が無い動きでひとり一人が自分以外のスタッフの動きをしっかりと見ている。時にはさりげないフォローもし合っているのだ。
料理が運ばれてくる度に、しっかりとした料理の説明はもちろんのこと
ちょっとした笑いの交えた雑談をする。
お手洗いに行こうと席を立つと、すぐに女性スタッフが声をかけてくれて
お手洗いの場所を案内してくれた。
もちろん料理もA店と同じように美味しい。
気が付けば数時間もこの店で過ごしていた。
さて、おわかりのようにA店よりB店の方が売上げが高いと
思われるでしょう。
では、その理由は何でしょう?
そう、「人」です。
同じ肉バルのお店、どちらも美味しく見栄えも良い。
オリジナルの雰囲気を醸し出しているおしゃれなお店。
何が違うか、、、
スタッフさんのコミュニケーション能力、人間力の違いなのです。
スタッフさんの気配り、会話、何よりお客様目線が居心地の良さを
倍増している。
正直言います。
A店のお客様のリピート率は少ないと感じられます。
なぜなら、映える写真を1度撮れたらそれでいいからです。
要は一過性のモノになってしまうのです。
映える写真が撮れるモノがあるわけではない赤ちょうちんのお店に
何度も足を運ぶ常連さんがいるのはなぜなのでしょう。
大将の人柄なのです。
誰から買うか、誰にお願いをしたいか、誰から提供されたいか。
そこに選ばれる理由があるのです。