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島の醍醐味? 物々交換
島は人と人との距離が街に比べて近く、近所の人はお知り合いで、助け合いの精神もあると感じている。
それをありがたいと受け取れるか、お節介だと思ってしまうかで、田舎や島暮らしの楽しさは変わる。
3年前まで、関東の街に住んでいた身としては(隣の人の名前も知らないような生活)、島の距離の近い交流は新鮮であったし、心強くもあり、本当にありがたい。
彼が職場の方が釣ったメジナ(グレ)を、クーラーボックスで頂いてきた。2人では食べきれないので、日頃お世話になっているお肉屋さんと双子ちゃんご家族にお裾分けすることにして、連絡を取る。
お二方とも家まで取りに来てくれて、
魚のお礼にと、お肉屋さんからは唐辛子を。
魚のお礼にと、ご家族からはライムを。
島はこうして物々交換が成り立つ。
唐辛子を頂くことなんて滅多にない、というか初めてだ。貴重な唐辛子を見て、アヒージョを作ってみることにする。
魚を捌くのは私の役目で、彼はお喋り相手としてキッチンにいてくれるので、魚を捌くことも苦にならない。
魚を頂いた彼の職場の方には、お礼にアヒージョをタッパーに入れて少しお裾分けする。
久しぶりに使ったオリーブオイルの美味しさに、明日は残りでパスタを作ろうと意気込んでいる。
お肉屋さんが以前くれた街のパン屋さんの食パンが冷凍してあり、アヒージョに付けて食べると、これまた美味しかった。
アクセントに頂いたライムを搾るのも、爽やかになって発見だった。
このように、島は頂いたらお返しを自然にするいい循環がある。それを改めてよく感じた日であった。
頂いたら何かお返しをしたくなるものだけれど、自分の側にある幸せを少しお裾分けするような感覚でいたいと思った。
それに、島の夜長に魚を捌いたり、新しい料理に挑戦してみるのは楽しい時間潰しになるし、疲れていたはずなのに息抜きにもなると知った。
「なんだか最近、生活にメリハリがないなぁ」や、「もっと新しい気持ちで楽しく過ごしたいなぁ」と思ったら、作ったことのない料理(凄く手が込んでいたり、難易度が高い料理ではなく、手軽に美味しいものでいい)を作ってみると、新しい発見があったり、レパートリーに追加できたり、楽しい生活の潤滑油になる気がしている。
今週は「すき焼きプルコギ風」に挑戦するのと、次の朝ドラを楽しみに過ごそうと思っている。