島の回りもの倉庫と休日BLOG VOL23
冷凍庫、開けない時は何日も開けないと気づく。
朝の喉の渇きをパピコでも食べて潤そうと、数日ぶりに冷凍庫を開けると、見知らぬ大魚がスーパーの袋に無造作に入って冷凍されていた。
「なんか魚入ってるんだけど〜」
「言うの忘れてた、○○さんにヒラメ貰った」
ヒラメ!
確かに顔が左側にある。
2人でまるまる1匹は食べられなさそうだし、フライパンにも収まらないので、解凍してから半分にして煮付けにした。
ヒラメが思いの外大きく、まな板からはみ出した勢いで、コンロに置いていたお皿を2枚割ってしまい、久しぶりに回りもの倉庫 へ行くことにした。
島にある回りもの倉庫(○○さん倉庫とも呼ばれている)は、島民の方の不用品でまだ使える物や、空き家から出てきた物を持ち寄ってできている場所である。
・食器
・家電
・家具
・釣具 /レコード / ゴルフ用品 / 鞄 /傘
・タオル / ティッシュ / 石鹸
ざっと見ただけでも、これだけの使えそうなものが眠っている。見ているだけでも、タイムスリップしたみたいで楽しい。
この仕組みはとても移住者に優しいと思う。
実家暮らしなどで、家電を一式揃えてから移住するとなると大金がかかるし足踏みしてしまうが、倉庫から貰えるなら引越し代はかなり浮く。
私も移住した際に、ここから冷蔵庫と洗濯機を貰ったり、こうして今も食器を貰いに来たりとお世話になっている。
夕方には商店でお菓子を買い込んで、海で食べるアイスを買ってのんびりまったりした。
島にいると、○○の海にも寄って帰ろうかと海のはしごができる贅沢さがある。
砂浜は、余程寒くない限り裸足で歩きたくなる性分なので、今日も地面と仲良くなった。指の間や土踏まずに砂が密着するのが心地よくて好きだ。
こんな可愛い足跡に遭遇したり、ドライブの最中に見える柑橘が色づいてきたなぁと季節を感じたり、窓から手を出して風に触れ、まだ夏が残っているなぁと感じたり。
こういうことに気づけた時、自分の中に余裕があるなぁと安心する。
9月は島に来て初めて1ヶ月間1度も島を出なかった。無印の緑の0.38のゲルインキボールペンだけがどうしても欲しくて、両親から送ってもらったのだが、小包にしてくれていて、無印のレトルト食品や私が好きなカルパスやジュースが入っていて愛を感じた。
先週は社長が彼と私をご飯に連れて行ってくれて、大きなエビフライを食べたりした。
最近は美味しいものを食べ過ぎているから、少し痩せることを意識しなければいけないけれど、これも幸せな我慢だと思う。