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限界集落移住、東京OL時代のわたしは消えた
愛媛県松野町に正式に引っ越してきて2週間。
秋の気配がそこらじゅうに広がり始めた。
ここ二、三日で葉が色づいてきている。
流れに逆らわずに、川を辿るように、約270人が住む限界集落に越してきた。
先月は家探しで一苦労。
探せど家は出てこない。家はあるが、すぐに住める家がない。
そこらじゅう空き家ばかり。
「裏の家が空き家だよ」と見に行けば、洗面台から”入れ歯”が見えてしまった。
かつての住人がいなくなって手付かずのまま。
住人の家族は、この地に思い入れのある人や手間暇をかける余裕などないのだろうか。話しを聞くと、松山市や県外の離れた場所で暮らしている人だから、わざわざ、この最寄駅すら車で10分。車がなければ生活できないような土地に想いもお金もかける気にはなれないようだ。まして当人が住むわけでもないし、住みたい人もいるはずないと思うだろう。私も同じ立場ならそうなるかもしれないと納得する。
そんな中、3年前から空き家だった家に引っ越してきた。
3年とは言えど、住人のいない家は傷んでいた。
・給湯器は雪の凍結で破損
・水道のパッキンは劣化が進み、水がピタピタ蛇口から漏れ
・汲み取り式のトイレにあるトイレ専用の換気扇は微力
管理人の方が本当によくしてくださり、そして地元のおじちゃんたちの助けのおかげで、2週間で不自由ない生活を送れるように。
・お湯の出るシャワーが使える
・トイレの匂いを気にせず使える
・料理ができる
これができるのとできないのでは、生活のストレス値がまるっきり違う…
新たなスタート地点に立ったところだ。
*
わたしが変われば世界が変わるという言葉が、最近頭の隅にポッと浮かんでいる。
数ヶ月前のOL時代のわたしは、メソメソと決断まで時間がかかるし、仕事さばきもノロノロ。怖いとめっちゃ慎重。もうそんな自分とはGood bye。
今は、ささっと&リラックスをモットーにしている。メソメソしなくていいし、怖がらなくていいから軽快に。そしてリラックスは最大の集中。緊張したり下手に気を遣うとあとで代償が回ってくるし、リラックスしている方が目の前のことに没頭できるからだ。そして、顔つきもどことなく凛々しくなった気がする。
たくましくなったな自分よ。
そうして、生まれ変わる中で見えてきた、変わらない自分の芯の部分がやっと見えてきて、”芯”を大切にする決心を一つしたところだ。
空き家に住むことも芯の一つだけど、仕事における芯を一つ立てた。
来月からもその新たなスタートをきることになる。
さあ始まるよ。