ポリアモリーな関係ってなによ?根っからの浮気者AV女優が答えます
今回のnoteは、「ポリアモリー」という関係性の理解を深めるために次の三つのパートに分かれた構成にしました!
また、私のことを知らない人も普通に読めるように、個人的なエピソードや思想はなるべく排除した比較的ドライな「ポリアモリー解説」です。
目次
・言葉の定義と用法
・浮気との比較
・オープンリレーションシップとの比較
それでは、「ポリアモリーってなに?」「聞いたことあるけど、自分にとって美味しい概念なのか知りたいな」という人達向けの話を展開していくっ!!!
⭐️言葉の定義と用法⭐️
ポリアモリーとは、複数の人と全員の同意のもと同時に交際することで、ポリアモラスとはその形容詞版です。
英語だとpolyamory, polyamorousと書きます。
Polyは複数という意味で、-amorの部分は、愛という意味です。
複数愛、という感じでしょうか。
余談にはなりますが、ホモセクシュアリティーが同性愛で、ヘテロセクシュアリティが異性愛で、じゃあなんでポリセクシュアリティじゃないんだ!と言うのは、ポリセクシュアリティは、複数の性別の人を性愛の対象にする人のことを示すからです。
バイセクシャルが男女共に好きで、パンセクシャルが全ての性別が好きで(性別を問わずに人を好きになることも含む)、ポリセクシャルはその間という感じで、性別には沢山種類があると前提した上での言葉です。
それに対し、ポリアモリーは、性的指向というよりは、複数の人と全員の同意のもと性愛関係を築く「行為」を指します。
自然言語なので、発現理屈が分からないこともありますが、用法理解のための似てる言葉との比較でした。
また、ポリアモリーにも色々種類があったり、関連用語は沢山あるのですが、ポリアモリーとは「複数の人と全員の同意のもと性愛関係を築く行為」という定義で進みたいと思います。
⭐️浮気との比較⭐️
ポリアモリーが浮気と違うのは、全員の同意及び全員の同意を得るために必要な情報交換の有無です。
それでは、AさんとBさんが浮気ではなく、ポリアモリーをするにはどうしたらいいのでしょうか?
まずポリアモリーの可能性OKな恋人として付き合ってるものとします。
ある日、BさんがCさんと出会います。
BさんはAさんの許可の元、Cさんに自分はAさんという恋人が居るということを伝えた上で、仲良くなり、関係を進展させます。
関係が深まる過程で、BさんはちゃんとAさんとコミュニケーションをとり、同意を確認しつつ、Cさんとコミュニケーションをとり、同意を確認し続けます。
ゆくゆくはBさんがAさんとCさんに会ってみて貰ったり、なんてこともあります。
というか、これは私がBさんだった時の話を簡単にしたものです。
ちなみに、ポリアモリーはその定義からだけでは想像しきれない程のケースや可能性を秘めた関係性です。
1v1のお付き合いだって人それぞれなのに、そこに更に情報交換のタイミングやら、気持ちの揺れ動きやら、時間配分やらが関わってくるのですから、一般的な浮気や不倫よりもコミュニケーションコストや心的労働、ストレス、時間を必要とするでしょう。パートナーに嘘をついている罪悪感がない分や、パートナーに隠さず相談出来るという意味では、心的疲労が少ないとも言えます。
え、浮気だって、よくそんな時間あるな!って感じなのにね。
そして、全員の同意が常にある状態を作るのは現実的には無理なので、同意確認のタイミングを決めたり、細やかなコミュニケーションと思いやりと配慮を経て、理想に近付くのです。
⭐️オープンリレーションシップとの比較⭐️
浮気以上ポリアモリー未満な関係として、オープンリレーションシップなんてのもあります。直訳すると、開放的関係。
それは何かというと、それこそポリアモリーより更に種類があって、お互い、または一方が、他の人とも性愛関係を持つかもよ〜もしくは持ってるよ〜もしくは持つ可能性を許してるよ〜みたいな感じです。
浮気との大きな違いは、同意が部分的にはあることで、ポリアモリーとの大きな違いは同意が部分的であることです。
なんのこっちゃ。
例えば、AさんがBさんと付き合う時に、他の人とも性的関係を持ってもいいか聞きます。
Bさんがいいよ!と言うけれど、本命は俺で宜しく。好きになっちゃダメだよ。好きになりそうなくらい良い奴なら、再度俺と相談してね、と言いました。
Aさんは、やったー!ありがとうー!愛してるー!と言い、自分のマッチングアプリを消さずに残し、たまに覗いては、良い人がいれば話し、話していい感じなら、会ったりします。
ただ、その過程でAさんは新しく出会う人達にBさんの存在を言ったり言わなかったりします。
この例では、2つの意味で同意が部分的です。
1つ目は、AさんがBさんじゃない人と持っていい関係性に制限があること。Bさんはセフレならいいよ、もしそれ以上になりたいなら、もう一回話そう、と言っています。
2つ目は、Aさんは新しく会う人達に事前にBさんのこと言わないこともあります。ので、ポリアモリーではある「全員が同意してるか」の全員ではないということです。
もちろん、ポリアモリーにもそれぞれのパートナーとの関係性の深さの違いはあると思いますが、全員の同意を得るには信頼関係をしっかり築く時間がかかるなどが理由で、厳格なポリアモリーに達するまでの過程で、AさんともCさんとも(はたまたDさんとも)わりと深い関係値にまでなってることが多いんじゃないかなと思います。
いや、全然嫉妬はします。
むしろ沢山する人もいます。
ただ、基本的な考え方として、話し合いをして決めることや、相手が納得していないことはしないというのが、嫉妬と上手く向き合うための仕組みになっています。
なので、話し合いで物事を決めるのが苦手な人、話し合いの時間を作るのが困難なくらい忙しい人には向かないと思います。
ただ、嫉妬、不安、独占欲、支配欲などと根気強く向き合い、自分と相手にとってのベストを話し合いで決められる人であれば、そのような恋愛における負の感情を恐れすぎる必要はないかと思います。
とはいえ、全て今までの話しはわたしの今まで見聞きしてきた知識と実体験に基づくものなので、そこはご了承ください。
珍しくシリーズで書いてるので、続き(私がオープンリレーションシップやポリアモリーをしてみた理由)は次回のnoteを楽しみにしていてください。
質問意見反論などなどあれば、是非送ってください。
私もただのポリアモリーを目指す人。
常に勉強し、考えながらなので、皆様からのインプットは非常に助かります。
ではでは、次回まで!