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ファッションの好きな二十歳の君へ

私は、どこかで道を間違えたのだろう・・・
ミャンマーの空をながめ、そんな気持ちになった。

海外での服作りに疑問はありましたが
それはビジネスと、割り切っていました。

この路線を走り続ければ、何が起こるか
想像はできますが、この産業構造から
・・・ 離れる勇気はありませんでした。

しかし、何が 私を変えたのか・・・

ミャンマーの若者から受けた、たくさんの愛情
それ以外は、考えられません。

とっても、貧しい国ですが
彼女らは、人として輝いています。

人間は、何がいちばん大切か・・・
それを見せつけられた気がしました。

人は、豊になっても、
失ってはいけないものがある。
それが、私の出した答えでした。

ミャンマーを離れるとき
Taik kyiの大樹に、ささやきました・・・

1枚の服作りをビジネスとして成立させ
私は かならず、ここへ戻ってくるからね。

Myanmar Taikkyi 心も支える大樹

日本へ戻りファッションモデリストに向け
現場で活用できる教材の制作入りました。

3年という時間を費やし書き終えましたが
これは、次代の役に立つものではない

そして 何より、私の生き方は・・・
教材には適していない、そう実感しました。

昔の私なら、要領よく着地点をみつけましたが
どうしても納得できない・・・

それは、いままでのように合理化と技術だけで
次代のファッション産業は、成立しないから。

目先の利益を考えていたら、私自身も・・
変わることができない、そう考えました。

執筆経験のない私が、自分の生き方に対し
自問自答できたのは、このnoteのおかげです。

本当に、不思議なつながりに感じています。
ながつきかずさま、笹目いく子さま、のんてりさま、
皆さまとの出会いがあり、それが支えになりました。

書くとは、こういうことか・・・と学んでいますが
みんな自分と向き合い、変わろうとしている。

みんなの投稿を拝読し、机に向かいますと
水谷さん、それでいいの、誰に向けて書いてるの?
と、問いかけられた気がしました・・・

ふと、二十歳の君・・・と、呟いたら
その一言で、すべてが、腹に落ちました。

そうだよ、私は 若者に向けて書いている・・・
二十歳になる君へ伝えたい、それだけを考えよう。

ファッションの好きな二十歳の君へ
この一点に焦点をしぼり、書き直そう・・・

もう一度 はじめから、と決心できました。
私の熱量は、以前より増している気がします。

ふと、脳裏に浮かんだのは
二十歳前後のミャンマーの若者たち・・・
英語も記載する理由は、世界を知って欲しいから。

私が、若者へ伝えたいことは
服を作る知識や技術ではありません。

服作りを通じ、人と心を通じあう
・・・ コミュニュケーション力です。

それが・・・
自分らしい生き方を育む、起点になります。

どんな時代でも人とつながる、その心を育み、
前向きに行動する思考が、私は大切に思えます。

私と若者に、価値観のズレはありますが
人間は 何を大切に生きるべきか・・・

その問いに向き合いながら
・・・ 書き上げようようと思います。

いつの時代でもモノ作りは素敵です

私の人生の大半は、縫製現場でしたが ・・・
毎日、小さな喜びをみつける場所でもありました。

今では、ファッション界に 夢を託しますが
正直、若い頃は 烏滸がましいと感じていました。

それほど現場から遠い、憧れの世界でしたから・・・

でも、いまの時代は違います。
モノを作り、世界市場へ魅せることはできます。

私は思うのですが・・・
どの業種、どの現場で働いていても
自分の描く夢に、道は繋がっていると感じます。

いや、つなげることができると考えます。

ビジネスで自立するには、バランスが必要です。
いまの仕事を受け入れることによって
そこから学ぶ気持ちが育まれていきます。

人生は、その繰り返しの中・・・
自分らしい夢が、成熟していく気がします。

私たちの産業も、これから大きく舵を切ります。
製品コストがさらに追求される路線から、
ラグジュアリーブランドのパーソナル化まで
いろんなことが 可能になってきます。

私自身は、二つの路線を大切にしています。
一つは、若者の労働価値を高めること
もう一つは、無駄な消費を作り出さないこと

ある意味、私が歩んだ道を否定するモノですが
・・・ それで良いと感じています。

若者が自立し、創造力を育むモノ創りができる
私は、その道を選択します。

私が1枚の服作りという言葉を掲げるのは
若者が、すべてのプロセスを習得するためです。

私が執筆している内容は、お客様の接客、
企画から縫製まで、一人で対応する内容です。

そこにどんな価値があるのか・・・
それは、みんなで創り出すものと感じます。

これから多くの業務は、自動化させます。
3Dデザイン画像から型紙の作成は、精度が上がり
コストを削減するために、無縫製はさらに進化します。

製品価格も下がり、素晴らしいことだと思います。
人間と機械の役割を理解すれば、恐れることはありません。

重要なのは、人間の労働力を活かす・・・
その思考が、あるかどうかです。

そして、消費者を欲望の渦へ導かないことです。

私はファッション産業を否定する気持ちはありません。
ただ 裕福とは、心が豊なこと、そう思っております。

私にできること・・・
それは、自分が手の届く人から
いっしょに変わっていくことです。

「ファッションの好きな二十歳の若者へ」
完成まで、先は長いかもしれませんが・・・
着地点は想像できますから、前を向いて進みます。

私自身のマニュアルとして完成させます。
2023年11月23日 勤労青年へ感謝する日 水谷勝範

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Mizutani Katsunori
Webからファッションを創る、それが私たちのプロジェクトです。服作りとはいえ、私たちが大切にしていることは、お互い共存し成長できる社会になることです。皆さまとの出会いを愉しみにしております。水谷勝範