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11.05 仕事の記録

京都で珠数職人やっています。
どの業界でも人手不足が叫ばれている昨今、私の身近なところでも職人不足をよく耳にします。

11月に入り5日目にして、すでにドキドキを通り越してビクビクしている…
なんだか今年の秋の観光シーズンは大変なことになりそう😨
今月は、淡々と仕事を記録していくことにします。


本日の珠数つなぎ

この仕事をしていると度々「職人か作家か」とか「商品か作品か」みたいな問題が起こる…。
私は、自分を職人だと思っているし、自分のつくっているものは商品だと思っている。時々、つくりたいモノをつくっている時はあるけれど、それも商品であって作品ではない。だから作ったものに銘を入れたいなんて思わないし、自分の名前を売りたいわけでもない。お客さんが気に入るモノをつくって大切にしてもらえる方が嬉しい。
稀に、極めて稀に「あなたに作ってほしい」とか「あなたが作ってくれるのなら買う」と言ってくれる人もいるから、勿論それはそれで素直に嬉しい😊

修理品 天竺尺三平 琥珀仕立

何年か前に弊社で、ご購入いただいた御念珠。このコは、よく帰ってくる…持ち主さんも「とても気に入っている」と仰ってくれているので、それだけ大切にしてくれているのだと思う。菩提樹の実は経年変化を楽しめる素材なので、帰ってくるたびに色ツヤの変化が見られるのも、職人として嬉しい。

修理品 原実星月菩提 茶水晶仕立

こちらも、もう何年も前に弊社から納めた御念珠。基本的には珠から作っているわけではないから、同じ素材の珠数は他社でも売っているはず。
けれど不思議なもので、銘なんて入れなくても自分で作った珠数は分かるんですよ。

新規品 茶水晶尺三平 共
修理品 アコヤ真珠 房再利用
仕立依頼品 黒蝶真珠


また明日。