アフロんからのメール
アフロんからのメール
(6通目⋆̩☂︎*̣̩)
( 寂しかった。)
そうすんなりと言ったものの、それを皮切りに次から次へと思いをぶちまけることは出来ず、やっぱり彼からの言葉を待ってしまった。
『そっか。すぐに会える距離ならいいんだけど…。』
そんな彼の言葉に返したのは
(ごめんね💦)
そして案の定すぐに
『何が?』
と、返ってきた。
( なんでもない )
そう答えながら心がモヤる。
すぐに謝るのもクセで直らないままで、すぐに自分の言葉を無いものにしたがる。
そうやって自分の言葉や自分自身の存在を自分で否定してきた。
大袈裟な話ではない。
そうやって積み重ねてきたモノは、月日が長ければ長いほど当たり前になって行き麻痺していく。
そして自分の感情も言葉も存在すらも無くしていくんだ。
自分で、自分自身で………。
それに気づき出していてよかった。
すぐに
( うそ。なんでもなくない )
( 寂しいのは本当に寂しかったんだけど、謝らせてしまったことにごめんねって言いたかったの )
『なんで?』
( すぐに会えないのは分かっててお付き合いしてるんだから、寂しいって言っちゃいけなかったなと思って )
『なんで?』
( え? )
『なんで言っちゃいけないの?』
( 言ってもいいの?困らせるじゃん )
『いいでしょ。困ってないし。嬉しいし。』
( え?そなの?えーーーっ )
こうして何度となく彼とのやり取りで、自分の思いを確かめるように整理できて、感情を出してもいいという経験を積み重ねていた。
私のネガティブ思考+妄想について、
彼は
『面白い考え方するよね』
と言う。
ある時はメッセージのやり取りなのに彼の言い方に対して
( 言い方怖い。怒らないで )
と訴えると
『へ?╮(´◔‸◔`)╭』
と、全くそんなつもりないと返事がきた。
私の受け取り方がとにかくひどく歪んでいるだけだった。
こうしたやり取りを続けながら、感情や思いを伝えるだけではなく、それに対して相手の反応の真意が分かってきて、改めて私のこの独特なクセがおかしいんだと気付かされてる。
私の中で【大丈夫】が積み重ねられてきていた。
そんなこんなしながら、日々を過ごしていた時だった。
「!」
アフロんからメールが届いた。
「ねぇ、もう大丈夫みたいだね?」
( え?そうかな… )
「だってほら、気付いてるでしょ?」
( どういう事? )
「最近、安心が増えてない?」
( んーーーー )
「大丈夫が増えてない?」
( …そう……だけど… )
「だけど?自信ない?」
( う…ん… )
改めて聞かれると、自信がないと感じてしまうのもクセの一部だった。
自分で認められないだけだった。
認めてしまうのが怖かった。
不幸ではいられなくなるから。
幸せになる事が許されないと信じていたから。
「なら、いつまで不幸女でいるの?」
「一生そうやってるの?」
「もう一度聞くけど、あなたの望みはなんだったっけ?」
そう言われて私は顔を上げた。
………つづく。
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