人形遊びで子の心が発達。慶應大ラボ学科学的に証明
パイロットインキ(愛知県名古屋市)と、慶應義塾大学赤ちゃんラボ主宰 皆川泰代教授が6月11日、『お人形遊び』が子供の心を育むことが分かったと発表した。
親から子供への言葉がけは、子供の心の発達やコミュニケーション能力の発達に繋がる。人形を使ったごっこ遊びでは、人形が介在することにより「第三者となるお人形の気持ちを親が代弁する」ことが自然とできるため、より子供の心やコミュニケーション能力が育まれやすい。
子供は自らが発した言葉や行動に大人が積極的に反応すると、嬉しい気持ちになる。「もっと喋ってみよう」という意欲や相手の気持ちを想像しようといった発達に繋がる。子供への声がけが苦手な親でも、人形を使ったごっこ遊びなら自然にコミュニケーションがとれる。
他者が自分とは違う考えを持つことを理解する心も養われる。1-2歳の子供は「自分の見たもの、知っているものは他者も同じ」と考えている。お人形遊びの中で親がお人形の気持ちを代弁することで、自分と他者が違う気持ちであること、同じではないことを理解するようになる足掛かりとなる。
相手を思いやる気持ちも芽生える。人形が考えていることを共有しようと、自然に気持ちを想像するようになる。それが、相手を思いやれる段階に繋がる。
パイロットトインキは、ロングセラー商品抱き人形「メルちゃん」シリーズ「メルちゃん」の効果について探ろうと、2017年度より慶應義塾大学文学部赤ちゃんラボ主宰 皆川泰代教授と共同プロジェクトとして実験・調査を行っている。