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竹工芸見ながら半日過ごしてみた
12月8日まで東京国立近代美術館工芸館で開催されていた竹工芸品展。
始まってすぐの9月にも行ったのですが、その時は1時間弱しか時間を作れず、改めて心ゆくまで各作品を見つめていたいと思って、意を決して半休取り再訪した時の記録です。
今回展示されてされている作品は全て日本の工芸家が作ったものですが、優品のコレクターというは海外にいらっしゃるものなのですね。あまりに身近なものの価値ってなかなか意識出来ないからなのでしょうか?
今回の企画展は、アビー・コレクションと言って、ニューヨークのアビー夫妻が収集した日本の近現代の竹工芸作品群から75点を里帰りさせて展示したもの。
例えば、こちらの花籠は片方が国立近代美術館の所蔵品で、一方がアビーコレクション。それぞれ飯塚琅玕斎と飯塚小玕斎の親子の作品だそうですがこのように同じ展示ケースに並んで展示されることはもう無いかも知れません。まさに一期一会
こちらは漆塗りされた殿様の弓矢に使われていた古矢竹を再利用した盛り籠。学芸員によるギャラリートークで教えて頂きました。
繊細な工芸品の美しさは影にこそ現れる
自分の魂は、光を当てられたらどのような影を映し出せるのだろうか、などと思わず思索に耽ってしまいました。
竹一本から造形した女(ヒト)の姿の花入
こうして見ると、表現の可能性は無限大に広がっているのですね
写真は不可でしたが、実際の作品に触りながら感想を述べ合う機会もあり、大変充実した機会でした。