どこから話せばいいのか…(ガールズバンドクライ7話感想)
前回のnoteで、ガールズバンドクライを語るのは一旦終わりにして、最終回までしっかり見た後に、気が向いたらまた書こうかと思っていたのに、7話があまりにもヤバすぎて書かずにはいられなくなってしまった。
前回はこちら↓
歳を取ると、どうしてもある程度の物語の先読みを勝手にしてしまって、予想通りだったりすると、予想が当たった喜びより虚しさが勝ってしまうことがある。
だから、7話の内容も別にあえて意識して予想したわけではないけど、こんな感じだろうなってのはあって。
ただ、そこはさすがガールズバンドクライ、その予想はしっかり越えてきた。…っていうか予想以上にキツい回だった…
前回のnoteのラストに書いた、まだひと悶着ふた悶着あるだろうけど楽しみって言葉が、いかにナメたものだったか…またぶん殴られた気分。
どこから話せばいいのか、話したいことがありすぎる。
とりあえず、軽いところから。
バンド名の決め方それ?
まさかのトゲナシトゲアリが、その場で目に入ったTシャツの文字という。
でもバンド名ってこんなもんだと思う。(少なくとも自分が組んでたのは。)
散々悩んだ結果、その場のノリとか、とりあえず仮で決めたのがそのまんまとか。
ちゃんと理由があって決めてるバンドかっこいいよね。そうじゃないのも良いけどね。
名もなき何もかも
最初のMV「名もなき何もかも」に上諏訪のclubrockheartsさんが出てくることもあって、この曲がアニメのライブパートで使われるんだろうなとは予想してたけど…
まさかアニメ用に変えてくるとは思わなかった。素人意見だけど、こっちの方がライブ感があるし感情がぶち込まれた感じがあって、今の状況にもあってる気がする。
これがほんとうに最初の「名もなき何もかも」なんだって思った。
そして、トゲナシトゲアリの最初のライブの最初の曲が、最初のMVの「名もなき何もかも」なのもアツい。
仁菜の周りから溢れ出るトゲトゲがまるで自分に刺さるように感じて、ストーリーを知って痛くて辛いから泣きそうなのか、アツい演出のライブに感動して泣きそうなのか分からなくなってた。
5人の関係性 新バランサーのルパと浮いた桃香
新川崎(仮)にルパともが加わってそれぞれの関係に変化が。
新川崎(仮)のバランサーはすばるだったが、5人になるとその役目はルパになり、になともすばるが同年代トリオで息ぴったり(?)だった。
そのせいか、すばるはより自分の色が出るようになってこっちの方が高校生っぽいなと思ったり。
ルパは「違います」連呼の時から感じてたけど、他の4人と比べて少し引いたところにいてミステリアスな雰囲気が漂う一方で、適度なタイミングでフォローしてくれるので、すばるも自由にできるのかなと。
あと、ともが「ルパが言うなら…」って全面的に信頼してるの良き。
そして桃香。
元々、仁菜とは散々言い合ってたけど、ルパとも加入の流れに従って一気に孤立した感じ。出番も減ってる気がする…?
(すばるはまだ微妙だけど)プロを目指したい4人と、そうじゃない桃香。
バンド名を決めるのにもライン一本、「バンド名、決まった?」のみ。
もしほんとにこのバンドで続けていきたいと思ってたら、こんな素っ気ない感じなわけないのよね…。
ていうか、仁菜と桃香って、1話2話くらいが一番距離が近くて、徐々に徐々に、仁菜がバンドにのめりこめばのめりこむほど、離れていってる?
仁菜がやりたいのは桃香の正しさの証明だけど、桃香はそれに納得していないし。
桃香がバンドやめるって言った時の演出はぞわっとした。
割れてズレた仁菜と、頭の中で響くようなざらざらした仁菜の声。
あまりにショックな出来事があったときの自分が自分でないような、よく分からなくなる状況そのものだった。
ちょっと話逸れるけど、仁菜の目線で物語が進んでいくとはいえ、新キャラが出るたびに違和感なくそのキャラとの関わりが増えるのは面白いなと思う。
最初、になももから始まったけど、になすばが増えて、今回はになとも。
ルパの話もそのうち出るのかな。
仁菜、その選び方、その道は地獄だぞ…
今回の話、妙に共感ポイント多くて辛かった。
人生を賭けてやっている人たちと、他の道もある自分。
好きであるが故にそのままで終わりにしたい気持ち。
仁菜の気持ちも、桃香の気持ちも分かって…苦しい。
一般的に共感できるポイントなのかは分からないけれど、
個人的には、仁菜のこの状況、いわゆる「普通」からはズレてしまっているけど、かといってその「普通」には頑張れば迎合できなくもない。逆に「普通ではない」人たちと比べれば、まだまだ全然「普通」の存在。
ここの辛さの共感ポイント高くて。
ともの話に「私、まだまだだ」って言ったのが、もう、ほんとつらくて。
普通にも、普通じゃないのにもなりきれない半端な自分が、まるで覚悟が決まっていないだけみたいな感じがして、おかしい気がしちゃうんだよね。
でもさ、辛いものは辛いんだよ。それは人と比べるものじゃないよ。
私も、今だから思うけど、やっぱり、自分は自分で。
選択肢があるってことは幸せなことで。
選択肢があることで逆に辛いこともあるけど、
でも最後に選ぶのは自分なんだぞって思う。
誰かがこうしているからとか、こう言われたからとか、それも大事だけど、
よく、よーく考えて選ばないと後悔は重くなる。
だからさ、仁菜。
その選び方、その道は地獄だぞ。
ライブが楽しいのもバンドが楽しいのもわかる。
桃香が正しいって、桃香を好きな自分が正しいって証明したいのもわかる。
家庭環境とか、今の状況とか、辛いのもわかる。
でも、音楽が好きで好きで四六時中そればかり考えてる人が、それでも届かないことがあるのがプロで。
そんなものに、あえて自分から逃げ道を断って正面切って進むだけの覚悟があるのかと。
でも、きっと仁菜は、この話の流れで覚悟を決めてしまいたいって思ったから予備校やめるって言いだしたわけで、というか、ちゃんと考えろって言ってるこっちが余計なお世話なんだよな…。ちゃんと考えてるよって言われそう。トゲトゲ丸出しで。
けど、あまりにしんどい…見てるこっちがしんどい…。
でも、それをぶち破ってくれることを期待してる自分もいて。
何にもなれない自分と、諦めてしまった自分へ、浄化と情熱の炎をくれる気がして。
蛇足:諏訪湖の花火大会はいいぞ
なんかすごく重い感じになったので、ちょっとした諏訪の宣伝とか。
仁菜が見てた花火は、
元々、諏訪湖で行われてた諏訪湖花火大会がコロナ禍で中止になって、その代わりに期間限定で毎日10〜15分間花火を上げるようになったものだと思います。
何度か見に行ったことがありますが、毎日上がり、規模も小さいので、比較的ゆったり見られると思います。
流石にアニメみたいに1人だけってわけにはいかないと思いますが…(苦笑)
ちゃんとした花火大会を見たい!ということであれば、去年あたりから元々の諏訪湖花火大会も再開してます。今年は8/14(木)だそうです。
水上スターマインきれいですよ。
ただしこちらはエグい混みなので、覚悟は必要です…。近くの山から見るとかって手もあるんですが、見やすくて行きやすいところは大体バレてて混んでるイメージ。
早めに場所をとるか、抽選で席を当てるか、諦めるか…
まあ、どこの花火大会も似たようなものですよね…
と、まあ今回はこの辺で。
次回はどうなるんだろう。仁菜はガチで予備校やめるの?桃香はガチでバンドやめるの?どうすんだよこの状況…。
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