独断2021.8
国語の先生だからではなく、論理的に思考するためには、どうしても言葉の定義というものを明確にしなければならない。「論理」には「同一律」という原則があり、簡単に言えば「一つの言葉はいつでも誰でもどこでも同じ意味で使われなくてはならない」ということ。それはそれであって、どの他のものでもない。これを徹底しないと論理的ではないからだ。よく間違われている言葉について、今一度明確にしておきたい。
【科学】:思考方法の一つ。全ては「仮説」であって、そこに「真説」はない。より確からしいことを「科学的真実・実在」という。新しい説がさらに確からしければ、そちらの説が採用される。だから永遠に進歩が保証されているのに等しい。第三者による実験・検証が「科学」であることの最低条件であり、それがないものは「オカルト」と言う。
【市民Ciitizen】:ロンドンのCityに住んでいる人。要するに中産階級(小金持ちで知識のある人)で王の指図を受けない人たちのこと。大衆(農奴=現在のサラリーマン)のことではない。大衆はPeople。
【民主主義】正しくは【民主政体Democracy】:国民が代理人を選定して政治を任せる仕組み。だから【法律】:国民の国家権力に対する命令事項(国民は命令されない)。
【陰謀論】:Conspiracyの誤訳。権力者が自分にとって不都合な意見、真実を指摘、公開された時に「それは陰謀論だ(信じる奴はバカだ)」と揶揄し相対化して、悪事を消し去るために使う言葉。だから「陰謀論」という言葉が出れば、それを使っている人を疑った方がよい。Conspiracyの正しい訳は「共同謀議」である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?