独断 2021年3月
「真」の反対は「偽」。「真」は「本当・本物」であり、「偽」は「嘘・偽物」である。
「悪貨は良貨を駆逐する」と言うが如く、「嘘」や「偽物」が出回ると、それを止めることは非常に難しい。いつでもどこでも、その一つの社会を破壊するのは「偽」である。「偽」がまかり通るのが「末世」である。
見え易いところで言えば、経済破綻。金に混ぜ物をしたり、金貨の代わりに紙切れを通用させると、その体制は終焉を迎える。ドイツの「マルク」などは有名な例であるが、「徳政令」「棄捐令」などもそうである。現在の「円」つまり日本銀行券も同じで、その価値の裏付けはない。「ドル」も「ユーロ」もそう、金本位制の兌換紙幣でない限り、いずれもただの紙切れである。ただの紙切れだとバレた瞬間、ハイパーインフレが起こり、本当の紙屑になる。
ニセ貨幣が国家破綻の端緒であるように、政治のウソこそ末世の症状である。政治とは本来「悪」であるから、その主体である国民にどうしてもウソをつかざるを得ないという宿命はある。しかしその中でもできるだけ国民に真摯に向き合うことができれば体制はなんとか維持できるが、「どうせ国民は馬鹿だから…」と政治が考えるようになれば、そこで国は滅ぶ。本来国家を牽制する役目のマスコミまでが、国家のポチとなって進んでウソを報道する現在の先進諸国は、全て末世である。
アポロも地球温暖化もコロナも東京オリンピックも911もバイデンもスーチーも、なにもかもみーんなウソなのに、何事も無かったように、時代は進んでゆく。私は茫然として見ている他ない。人を茫然とさせるこそ末世であらめ。
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