第10回 映画 「ラルジャン」(1983年)~唯一無二、徹底的に無駄を排した孤高の監督の遺作~
作品内容の感想はこちらの音声配信にて語ってます🎬↓↓
【ポイント】
・徹底的に無駄を排した演出(役者に演技をさせない。BGMを使わない)
・偽札を手にしたことで、負の連鎖へと感染していく逃れなれない運命
・黒沢清監督の元ネタといってもいいような作品なので、黒沢清ファンなら特におススメ
偽札を手にしたことで、まるで悪魔に憑りつかれたかのように、負の深渕へと落とし込まれてしまいます。その不条理さそして、最後のシーンは繰り返しブレッソンがテーマにしてきた、ドストエフスキーのあれでした。
「ラルジャン(L'Argent)」(1983年公開)
監督:ロベール・ブレッソン
脚本:ロベール・ブレッソン
原作:レフ・トルストイ『にせ利札』