目的地を決めない旅が自分の人生を海外に導いてくれた話
旅のはじまり
7年前の夏。当時25歳だった自分は擦り切れながら働いていた。
忙しい職場はホワイト企業という言葉とは哀しいほどに縁がないところだった。黙っていれば自動的にお盆に休めるような職場とは違い、夏休みを取るのも一仕事。1)職場に穴があかないように、2)先輩の顔色を伺いながら、3)なんとか被らないように休みを取るのだ。この3条件をクリアするのはなかなかに難しい。
切っては捨てるほど湧いて出る仕事という名の雑用を、やっつけやっつけようやっと頃合いがついた頃にはクタクタ