働きながら普通自動二輪免許を取得したからざっくり説明するゾ
労働しながら普通自動二輪免許取れるかにぁ……、と、お悩みの方。
ぼくは取りました。土曜だけでもコツコツ通えばいずれ終わります。
でも平日の休みもあるほうが、スムーズです。間違いなく。
通うなら、スケジュール組んでくれるところにしたほうが絶対いい。ぼくは休みの日が確定したらそのすべての日に通えますと毎回自動車学校側へお伝えしていました。なので向こうも組みやすかったと思います。
2ヶ月半かかりましたが、実際に通ったのは12日間。
時期もよかった(4月から通った)。
夜間もやっているとこなのですが、夜は一度も行っていません。ほとんど朝でした。
自動車免許を持っていることを前提として、普通自動二輪は全部で18時限受けます。+卒業検定。実質19時限。
これから普通自動二輪の取得を考えている方の参考になるよう、1時限目から順番に、なにをしたかざっくり書きます。
なおその人の技術や自動車学校によって教習内容が違うとは思うので、その点はご了承願います。
ざっくり書く前に、課題について羅列します。
一本橋、クランク、急制動、坂道、スラローム、S字。
これらが普通自動二輪の課題。すべての教習所で同じ課題をやるはず(大型二輪はこれに波状路がつきます)。
・1時限目 初めての人向けの説明
教習室に来たらまずなにをするかや、プロテクターの付け方、基本的な説明でほぼ時間が過ぎる。最後にバイクに乗ってエンジンをかけました。ウィンカーを出す練習、ギアを変える練習。それで終わり。
・2時限目 クラッチとギアのみで運転
タンデムして教官が説明。
発進。アクセルを一切使わずクラッチとギア操作のみで8字走行。それで終わり。
・3時限目 外周を走ってアクセル操作に慣れる。S字をやる
・4時限目 S字とクランクの練習
・5時限目 一本橋、急制動の練習、お試しでスラローム体験
・6時限目 スラローム講習、他課題のおさらい
・7時限目 シミュレーター
ホンダが開発するバイクシミュレーターで仮想の街を走ります。バイク教習は路上に出ないので結構大事だと思う。
・8時限目 坂道発進 他課題のおさらい
「おさらい」はほぼ自主練習。たまに教官が見にきてくれる。
・9時限目 一段階みきわめ
教官についていく形でテストします。教官に問題なくついていけるかどうか、という感じ。教官は卒業検定コースを走ります。つまりすべての課題をやることなります。
問題なければ、残り時間は卒業検定に向けた自主練習。
・10時限目~12時限目 法規走行を意識した自主練。
走行位置や確認の仕方、車線変更のタイミング、右左折の走行ラインなど、細かいポイントを意識した練習を続けます。
教官は他の教えている途中の人を見ているのですが、たまにこちらの様子を見に来て、ポイントを教えてくれます。
・13時限目 シミュレーター
・14時限目 卒業検定に向けた自主練
・15、16時限目 シミュレーター
・17時限目 二段階みきわめのための仕上げ
・18時限目 二段階みきわめ 最後の仕上げ
卒業検定と同じ形式で、教官が法規走行の完成度をみます。疑似卒業検定です。
問題なければ、残り時間は「これが不得意かな」と教官が判断したポイントを練習します。
以上が普通自動二輪教習の内容です。
ぶっちゃけ卒業検定は一発中止をやらかさなければ、まず合格みたいです。
バイクを倒す、エンストを繰り返す、信号無視、急制動ライン超え、一本橋脱輪など。
一本橋はねばらないほうがいいと試験官が言っていました。3秒で走り抜けてもその後の走行がよければ合格にするそうです。ねばって落ちたら問答無用で不合格です。
急制動も、無理してやるより落ち着いて40キロ出して、ちょっと手前からブレーキかけていても見逃すよ、と言っていました。
本当にそれでいいのか、と思うくらい甘さを感じたのですが、おそらく二段階みきわめで、危ない人はふるいにかけているのでしょうね。卒業検定に進める時点で実質合格。
検定はみんな緊張して思ったような走行ができなくなるので(ぼくも卒検の空気に呑まれて細かいやらかしをいくつかやりました)、そこは考慮してくださるのだと思います。
バランスさえとれれば、免許は取れます。
運転操作はいずれ慣れます。
操作ミスしても、変な位置で間違えてとまっても、車体を思うように動かせなくても、強風の日でも、バランス感覚さえ身についていれば転倒しません。しませんでした。
教習車のスーフォアは207キロあるのですが、自動車学校へ行く前に、一度この重さと危なさを肌で感じておくと、良い心構えできて安全性が増すかと思います。
スクーターや自転車でもいいんですけど、どえらい重いものを積んで走行してみる、なんていかがでしょう。
一度でもくそ重い二輪の運転を経験して体に覚えさせれば、全然感じ方が違うはずです。
ちょっと傾けただけで、力がないとそのまま倒れてしまいます。アクセルひねれば軽々ぶっ飛ばせるので、「こんなに重かったのか」と、びっくりしますよ。
何度もいうのですが最も重要なのはバランスが取れるかどうかです。
ぼくは趣味で50CCの赤いカブに乗ってめちゃくちゃ荷物積んでひどいバランスに調整しながら日々70キロ走行していたので、絶対バイクを倒さない自信がありました(実際一度もバイクを倒しませんでした)。
ヘルメットのあごひもをうまく調整できなくてぶかぶかな状態で教習に臨んだ日がありました。「まあ別にバイク倒さないからいいか」なんて気楽に考えたほどです。後に教官に見つかってさすがに強く指摘されました。
……え? 練習できる環境がない?
そんな人に朗報です!
日本には大雨でも強風でも毎日死ぬほど二輪に乗れて勝手にバランス感覚が鍛えられるうえに金も稼げるおいしい仕事があります!!
しかもその業界は慢性的な人手不足!!!
しかもしかも、二輪の免許が活用できます!!!!
時々あなたの家のポストに募集チラシが入っているでしょう。
ぜひ、お気軽にご応募くださいにっこり。
ちなみにぼくは二年目ですがもう辞めたいです……。