オタク・ゲーマーが結婚したことによるメリット・デメリット
結婚にはメリットとデメリットがあるなんてよく言われる。
1人の時間が取れなくなるとか、オタ活動ができなくなるとか。
どちらかというとデメリットについて語られることの方が多いように思う。
これはきっと、インターネットと人類の性質によるものだ。
データ取ったわけじゃないけど、
「今最高に幸せだぜ!嫁さん愛してる!」って書き込みをネットにわざわざする人は基本あんま居ない。妬みの対象にもなるし。
それに対し「(配偶者に対して)アイツ死ねや糞が」的に怨念ぶちまけるような匿名の書き込みはネットに溢れてる。
インターネットってだいたいそんな感じじゃない?
別垢で悪口言うとかさ。日本人だけなのかな。
だから、しょうがないと言えばしょうがないのかもしれないけど。
一般論としての結婚のメリット・デメリットは、私などが語るまでもなく多くのnoteやネット記事が出ていると思うのでここでは割愛する。
今回は、私自身(オタク・ゲーマー)が結婚したことによる生活の変化について書いていきたい。
私について
私は数年前に40代になった。
ゲームオタクでたくさんゲームを持っている。
結婚してゲームをそこそこ断捨離したが、それでも一般の方からしたら多く持ってる方なのではと思う。
既婚して5年以上たってる。子供は2人。
結婚する前とした後を比較すると、した後の方が生活の質(QOL)が高いと感じている。
40過ぎのおっさんになった今が人生で一番幸せ、とまで思えるレベル。
結婚して多くのメリットを享受している。と言っていい。
鉄道模型を処分された夫
オタクゲーマーは一定の割合でゲームコレクターでもあったりする。私も(ショボいコレクションだが)その端くれだといえる。
嫁や子供と一緒に暮らすのに大量のゲームどこに保管するのよ?とか、宝物のレアゲームを嫁さんに売られてしまった!とか。
結婚を迷っている独身オタクがそういう点を心配するのはたいへん良く理解できる。
有名な「鉄道模型を処分されてしまった夫」の記事は私も読んだことがある。初めて読んだときは戦慄をおぼえたものだ。
しかしながら、あえて言いたい。
私のようなゲーム大好きな陰キャオタクにとって、理解あるパートナーとの結婚はメリットだらけである。ということをお知らせしたい。
(コレクターの程度によるかもだけど)
嗜好ビフォーアフター
私の嗜好やステータスをざっと挙げてみると、以下のような感じだ
これが結婚してこう変わった。
コレクター気質について
ネットの海を調べると、ファミコンソフト1200何十本、全部コンプしてる人とかもいたりする。
私のコレクションはそれと比べたら全然ショボかった。
それでもメジャーなゲーム機は一通り持ってた、といっていいと思う。
★ファミコン
ディスクシステム
セガマーク3
PCエンジン(Duo)
★メガドラ2
メガCD2
32X
★スーファミ
PC-FXボード(98でFXのゲームが遊べるボード)
プレステ
サターン
★ニンテンドウ64
ドリキャス
★PS2日本版
PS2北米版
GC
XBOX日本版
XBOX北米版
PS3
Wii
XB360
★PS4
Wii U
レトロフリーク
★ゲームボーイ(アドバンスSP)
ワンダースワン(クリスタル)
ネオジオポケット(カラー)
★DS(新しい3DSLL)
★PSP(3000)
VITA(初期型)
★アーケード筐体
★Arcade 1UP
パチンコの台
パチスロの台
PC-9821As
PC-9801US
PC-8801FH
X68000Ace HD
★Windows PC
Macbook Air
★ミニ系ハード FC,NES,SFC,MD,PCE,ネオジオ,アストロ
★Switch(2台)
★マークのついているものが、現在も所持しているものだ。
ソフトの本数的には350本程度となった。
こうしてみると随分減らしたな。と思えるし、ちょっと寂しい気持ちがないと言ったらウソになる。
しかしレアで高価なソフトを持っていたというわけではなかったし、
年齢を重ねるうちに「手放すことも大したことではない」と思うようになっていった。
断捨離 そして
なぜゲームのコレクションを減らしたか?について、まず語る。
住宅事情を鑑みて、子供が将来大きくなって部屋がいる。学習机を置かなきゃ…といったことになった際、どうにかできる必要がある。
夫婦2人で今のマンションに越してきて、その時は持ってるゲーム全部運びこむことはできたんだけど。
子供2人できたので、もうちょい何とかしないとな、と思った。
自分の生きる意味とか、プライベートに趣味を楽しむ場所や時間、趣味に対する姿勢。
そういったものを失わない範囲で、イイ感じにできないかなと考えた。
その時の自分ルールは以下のような感じ。
だいたいこれで、2部屋ぎっしりだったゲームが1部屋に収まるようになった。密度も現実的になった。
子供の個室がどうしても必要になった時には、長男に部屋を譲りつつゲームは置かせてもらえるのではないかな、と
希望が持てる範囲に収まっている、と、思う。
断捨離する前は、せっかく集めたんだけどなぁ…と少し思った。
しかし実際断捨離したときは正直あんまり嫌ではなかった。
理由は大体3つある。
私自身が「ゲームはプレイしたい派」であり、正直なところ所持ソフトの多さに、生きているうちに遊びつくせない感、持て余し感を感じていたことがまず一つ。
私の部屋に死蔵させておくうちに、フロッピーディスクのゲームのいくつかはカビが生えて遊べなくなってしまうだろう。
GDやDVDのゲームが日光や高温でやられて読めなくなることもあるだろう。
経年劣化により、CD-ROMドライブが読み取り不良を起こしてしまうハードもあるだろう。
そうなることは非常にもったいない。と思ったことがもう一つ。
「今このゲームで遊びたくてしょうがない人」の手に渡った方が、ゲーム機やゲームソフトにとっても幸せなのではないか。
また、新しいマンションの平米数のうち、ゲームの収納に使ってる面積の比率を出して、マンションの価格と掛け算してみたら
「●千万円したマンションのうち、★★★円分を、遊ばないゲームを置きっぱなしにしておくことに使い続ける」と判明した。
遊ぶものだけを置いて、フルに活用したいなと思ったことが一つだ。
手放したゲームやPCの中には重たいものや大きなものもあったけど、BEEPさんに自宅まで買取に来てもらってスッキリさせた。
減らしたとか、捨てたとかではない
心情としては、ゲームを処分したというよりも「やるものだけ厳選した」というのが正しい。と思っている。
使用頻度の高い、自分的に神ゲーだと思うものだけを残した。
コレクションの精度? いや練度というべきか? を濃縮させて高めた。
高めたのである。
そう思える範囲での断捨離ならば、精神的なダメージはほとんどなく行うことができる。少なくとも私はそうだった。
「全捨て」とか「全売り」では、こういう思想にはならない。
また、今後ゲームを買わない…ということは全然ない。そこは制限を設けていない。
結構ホイホイ買ってる。
しかしフロッピーのゲームとか、電池を積んでるアーケード基板とか、レアで高価なゲームとかは、買う前に考えるようになったかな。
ヤフオクの使用頻度が少し減ったように思う。
メリットをそろそろ話そう
では、結婚して断捨離して得たゲーマー的なメリットとは何であるか。
6つある。
1つ目は、かみさんと一緒にゲームができるところ。
私は結婚の際に「趣味が近いか、または理解のある相手」を探した。
結果ゲームが好きな女性と一緒になることができた。
ゲームジャンルの趣味嗜好はけっこう違うので、そんなにしょっちゅうローカルマルチをしてるわけじゃないのだけど。
どうぶつの森とか、討鬼伝、今だとモンハンライズをいっしょに遊んでる。超楽しいよ。
2つ目は、子供とゲームで遊べるところ。
なんとなく映像が動いて、ボタンを押したら音が出る、というだけでケラケラ笑っていた幼い子供が、
いつの間にかカービィ(夢の泉)で膨らんで飛行状態になって最初のステージをゴールまで行けるようになっていたり
スーパーマリオの1-1をゴールできるようになっていたり。
スマブラの(無料で手に入る)参戦ファイターを全員アンロックしてたり。
成長していくのを凄く感じている。
今「あつ森」の息子の家は初期のフローリングのままで便器やら鍋やら何やらが床に放置されている。
ゲストプレイヤーの私は歩いて奥の部屋に入ることができない。
しかし、これもそのうちお洒落ハウスになっていくのだろう。
今はジョイメカファイトが楽しい模様。
そのうち、スト5や鉄拳なんかで対戦できるようになるかな。わくわくする。
3つ目は、ゲームをしてて笑顔があること
スマブラで私が敵にぼこぼこにされて画面手前に放り投げられて死んだとき。
どうぶつの森で落とし穴に落ちたとき。
虫取り網を私の頭に振り下ろしたとき。
エレベーターアクションで敵をエレベーターでつぶしたとき。
オーバークックで大火事になったとき。
とりついていた貧乏神がキングボンビーになったとき。
主に子供だが、とにかく笑う。楽しくて仕方がないようだ。かみさんも私も一緒に笑う。
一人で遊んでたら笑顔にはならなかったであろう。場合によっては倒されたときなんかは舌打ちしてたかも。
集中して遊べない、みたいなデメリットもあるはあるけど。
なんてことのない(と思うようになっていた)ゲーム内の瞬間瞬間が大きいイベントになった。
ゲームの楽しさが上がったような気が少ししている。
4つ目は、プレイ頻度の上昇。
ゲームをあまりにもいっぱい持ってると、何を遊ぶか迷ってしまい、結局遊ばない(駿河屋見て寝る)ことが多かった。
本数がいい具合に絞られたことで、遊ぶ場合はこれをやる!というのが定まりやすくなった。
駿河屋は見るには見るが、これ買っても遊ばないかも…?ということを考えるようになり、衝動でゲームをたくさん買うことは少なくなった。
(ゼロになったとは言ってない!)
そして5つ目。
社会生活を送るうえでトレンドに乗らなくてよくなったこと。
これはゲームとは関係ないんだけど、私の中ではかなり大きいので一応。
かみさんと私は、お互い性格や趣味や食い物の好みなどを重視して結婚した。
私はかみさんを超かわいいと思っているが、かみさんが私をイケメンだと思っているかは不明。
また、周りの人が(私とかみさんの容姿に)同じ感想を抱くかはわからない。
Mr.Childrenの「シーソーゲーム」という歌に
友人の評価はイマイチでもShe So Cute
という歌詞があるが、いい歳してまさにアレを地でいった感じだった。
人は歳を取れば老けていくし、男女ともに、大なり小なり容姿は劣えていくものだ。
第3次か第4次の成長期を迎えた私の体は、前後左右に大きくなった。
金髪に染めていたパーマの髪も(いよいよ少なくなったので)40歳からは染めるのをやめて丸坊主にした。
オタク婚活で知り合ったかみさんは、私がゲーマーでも怒らないし、デブでもハゲでも好きだと言ってくれる。
元々私はモテない、さえない男子だった。
ファッションにも疎くて芋臭かった。といっていい。
トレンディーな恋愛をしてステキなカノジョを見つけて、お洒落な街でデートしたりドライブしたりスキーしたり。
…なんてことは全然うまくできない子だった。
そして、それを求められるのがつらかった。
それについて結果を出している誰かと自分を比較されるのも嫌だった。
それをうまくできない者が敗北者扱いされる世界が嫌いだった。
流行りのアーティストに詳しくて、流行りの歌が歌えて、流行りのドラマの話ができて、流行りのファッションでバリっと決める…
ということは心底苦手で、そこで空回りすることによる痛い失敗も心底したくなかった。
かみさんと結婚したことで、
もうそういう場所に打って出る必要がなくなったのだ。しかも今後一生だ。
これは非常にデカいメリットだ。
圧倒的な心の安らぎ。
これまで生きていて、親の庇護下にあったころを含めて、ここまでの安心はなかった。
余談だが私は昔から、父に似て頭髪が寂しかった。
少なかったのか、細かったのか。あるいはその両方か。今となってはどうでもいいが。
目立ち始めたのは中学くらいの頃からだ。
父は「俺に比べたら全然ハゲてない」っていつも言っていたが、そういう問題じゃない。
中学生の間では「流行りの“ツーブロック中分け”にしたとして、タレントと比べて分け目が太かったら、そいつはハゲ」なんだ。
友人に、とくに女子にそれを指摘されるのは本当につらくて、毎日泣きそうになってた。
20代の頃は髪を染めたり、髪型で工夫したり、様々な足搔きを試して過ごした。
塗り薬や飲み薬も超試した(飲むやつはけっこう効いた!まあそれも今となってはどうでもいいけれど)
いまはもう丸坊主だけど、かみさんはそれを否定することがないばかりか、好きとさえ言ってくれる。
太っていることを馬鹿にされたこともたくさんあった。
スポーツが上手くできなくて罵られたこともたくさんあった。
そういった一切から、完全に解放されたのだ。
もうあの世界に戻る必要がない。
外出した先で、知らない他所の女にプークスクスみたいに言われることが仮にあったとしても、もはやどうってことはない。
昔の自分なら、劣っているのが自分の方である。ということを意識するあまり沈んでしまっていただろう。
結婚した今「だから何なんだよクソが!」って心の中で中指立てて無視できるくらいにはなった。
「俺の髪は役目を終えた!」と胸を張って言える。
恋愛をしないといけない状況だと、自分がいくらそう叫んだところで
世間の多くの男女の意見のほうが尊重される。
「お前はダセえハゲだ」という指摘の方が正しい・強い意見になる。
あの世界であの土俵に立って戦い続けるならば、この評価を受け続けなければならない。
清々している。
極めて高いレベルで、清々していると感じる。
昔の私は「世の中は糞だ、モテるやつは敵だ」と思ってばかりだった。
今では「世界は素晴らしい」とさえ思える。
ラスト、6つ目はストレスの緩和だ。
かみさんとはゲーム以外でも、良好な関係を築けていると思う。
愛の告白もキスも毎日してる。セックスはギリシャ人のようにはいかないまでも歳の割には多いはず。
平日の夜にも時間があればゲームしたり。お酒を飲んだり。
お互いがゲームをしているのを見ることもある。
趣味の品を購入することはお互いにあって、そこは規制をしてない。
またお互いに断捨離を強制することもなく、かみさんもマンガや小説や音楽CD、DVDなんかを結構持っている。
子供がPS4のディスクドライブに変なものを入れて壊してしまったり、液晶テレビにどうしたことかよだれを付けまくって汚したり
そういうストレスはなくはないけど、かわいいものだ。
仕事で強いストレスを受けた時にも、家に帰れば回復できる。
ストレスの解消方法としてゲームをいっぱい買う。ということが前はあったのかもしれない。
買い物しなくてもストレス解消できるようになったから、断捨離が嫌でなかったのかも?
まとめ
人生において今が一番ストレスのない暮らしができている。
それも、かみさんと結婚して一緒に暮らしているおかげだ。
オタク婚活をしてよかったな。と今では思っている。
いいお相手に巡り合えるかどうかは、婚活したときを振り返ると「運」なのかな。と思う。
かみさんと会えてなかったら、他の誰かと結婚していただろうか…?
もしそうだった場合、今のように高いQOLを維持できていただろうか?
結局のところ、たまたま偶然、運よく、いい相手と巡り会えただけであり、運がよかっただけなのを自慢しているnoteになっちゃってるかもしれない。
(私とかみさんを羨ましいと思う人はそんなにいないと思うけど…)
婚活なんて不確かなものだし、いいお相手と巡り会えなかった時のデメリットはあるよね。
しかしそれでも、私個人の意見だが、結婚に希望はあると言いたい。
共働きできるなら、2人で同じ家に住んでる方が家賃高熱がお得だし、
子供がいなければ経済的には1人暮らしよりいい暮らしできる。
子供がいる場合は…自由にできるお金は減るね、間違いなく。
一人の時間も減ると思う。なくなりはしなかったけど。
自分の時間の優先度が高い場合や、一人になるのが好きなら、無理に結婚しない方がいいかもしれない。
でも、悪いことばっかりではなかったよ。
私の持論だけど、人生において「大切なもの」には順位がある。
結婚によって、ゲームより順位の高いものができた。というだけのことなのかもしれない。それでもゲームがトップ10から漏れることはないと思うけど。
個人差があるだろうし、おすすめしたいというワケでもないのだけど。
世のインターネッツにデメリットを怨念のように垂れ流す意見が多いのに対して、反対の意見もあるよ!ってことを記しておきたいと思う。
万一なんかでトラブって離婚することになったら、このnote消しますw
[B] で ぬけます.