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続ける馬鹿になれ。
どんなにつまらないことでも、日々続けていれば、そこには何かしらの観照のようなものが生まれる。
「観照」=美的な対象を視覚、聴覚を通して自己の中に受け入れ、深く味わうこと。
「継続すること」、「リズムを断ち切らないこと」を根底に置いて、さらに前へ進む為に「気づかない程度に、その限界値を少しづつ上げていく」ということは、走ることに限った訳ではなく、全てのことに通じると思う。
続けることは一苦労も二苦労もする。
調子がいい時ばかりではないし、続けているが為に自己嫌悪に陥る時もある。でも、人間も生き物なので、そういう時は必ずある。
そのもろもろを受け入れながらも続けていく。
続けることは、そのくらいの苦労をしてでも価値のあること。
ランニングは自分との対話であり、自分自身を見つめる時間を与えてくれる。
結局のところ、僕らにとってもっとも大事な物事は、ほとんどの場合、目には見えない(しかし心では感じられる)何かなのだ。
そして本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。