スコーンの思い出と、2023年に実食した中から選ぶ美味しいスコーン3選
大学時代、私はイギリスに3週間滞在した。
日中は大学の語学研修を受講し、オフの時間は観光や、ホストファミリーとの交流を楽しんだ。
ホストマザーは料理がとても上手だった。
中でも印象に残っているのが、滞在中に招かれたアフタヌーンティーだ。
提供されたのは、焼きたてのスコーン、たっぷりのクロテッドクリームと苺のジャム、それにミルクを添えた紅茶。クリームティーの王道メニューだった。
美味しいスコーンを食べ、紅茶を飲みながらゆったりと語り合う時間は、間違いなく温かく、幸せなひと時だった。
あれから十数年の時が流れ、私は、日本でスコーンがブームになっているらしいということを知った。
私は英文科卒のイギリス文化専攻。新婚旅行の行き先の一つもイギリス。俄然興味が沸いた。
そして、各店のスコーンを食べ比べながら、また必ずイギリスに行くんだという想いを日々強くしている。
基本的にはプレーン至上主義
しっとり系よりは、口の中の水分が程よく奪われる、紅茶と共にいただくこと前提のスコーンが好き
ちょっと日本のスコーンはサイズ感が小さいなあと思ってしまう
そんな私が、独断と偏見で選んだ「今年食べたリピート必至の美味しいスコーン」を3店舗勝手にご紹介したい。
なお、今回はテイクアウト商品を中心に選んだ。アフタヌーンティーについては、近日中に別途記事に残したいと思うので、ご興味あればぜひ覗いていただきたい。
※23.12.23 リンク記事を追加しました。
※店舗名は敬称略です。
①ティードロップ
個人的な馴染みの地、熊谷にあるお店。
しかしながら催事に出店すれば、名だたる英国菓子店に負けない、いや上回るほどの行列が常にできている。その列の長さに購入を諦めたことも1度ではない。
今秋、浦和伊勢丹の催事「スコーンパーティー with TEA(間違いなく穴場。来年もリピート間違いなし)」でようやく購入することができた。
狼の口が美しい、見た目非常にオーソドックスなスコーン。しかし、外はさっくり中はほろりふわりで、何個でも食べたくなる。
催事での長蛇の列にも納得したのだった。
しっとりめの生地に、チーズの塩っぱさとさつまいもの甘み、そしてアクセントとして胡椒の辛みが後を引く。
食べるほどに驚きがあり、これは美味しいな、と思わず声が出た。
来年の銀座三越スコーンパーティーでも出店があるそう。しかも丁度行こうと思っていた日に出店予定ということで待ち時間が恐ろしいのだが、待ってでも食べたい、そう思わせるスコーンだった。
②英国菓子プリティッシュプディング
見た目も特徴も異なる2種のプレーンスコーンを食べ比べできる。
ホロリとした口当たりの「田舎の大きなスコーン」と、しっとり系の「ロンドンのスコーン」。どちらも違った良さがあり、しかも私がイギリスで食べたものと近しい味。
特に田舎の大きなスコーンはその大きさも含めてイギリスっぽくて良い!
③ベイカーズゴナベイク
東京駅近のベイクショップ。お取り寄せも可能(※R6追記: その後通販は休止となったようです…)。
季節で変わるデコラティブなスコーン(デコスコというらしい)も数多くラインナップされているが、まず基本のスコーンが美味。外はさっくりで中はしっとりめの、良い意味で万人受けしそうな味。
オンラインショップによると値段も290円〜で、良心的な部類だと思う。
生地に甘みがちゃんとついているので、プレーンであっても物足りなさは感じなかった。
番外編:ジュリスティールーム
アフタヌーンティーは含まない、と冒頭で言っておきながら、こちらのお店のスコーン(お店のメニュー表示ではスコン)はどうしても触れずにはいられなかった。
こちら、私が過去食べた中で最もふわふわなスコーンと明言したい。
正統派な見た目でありながら、ある意味で進化系というか。どうしても文章や写真では伝えにくいのが残念である。
私がいただいたのはアフタヌーンティーだが、スコン以外にも、味わうと良い意味で期待を裏切り、驚きがある、そんなメニューが目白押し。
来年は大切な人を連れてぜひ再訪したいものである。
来年も美味しい出会いがありますように。