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守るものができても、そう簡単に強くはなれないワーママ(私)

息子から移された頑固な咳が治らず、半月が過ぎようとしている。

先週処方された風邪薬では大した効果は得られず、またしても時間休を取得して病院へ向かい、薬を変えてもらった。抗生剤も追加された。
コロナと溶連菌のダブルパンチで休暇の残数がただでさえ限られているのに、私の有給休暇はまたしてもじわじわと溶けてゆく。


妊娠するまで、私はこれまで入院するほどの大病を患ったことがなかった。
インフルエンザ罹患も30数年生きてきた中で2回のみ。

なのに、妊娠中は切迫早産。
子どもを産んでからは皮膚欠損で全治3ヶ月の怪我を皮切りに、息子からコロナを移されること(疑惑含め)2回。
パブ◯ンやパイ◯ンといった市販の風邪薬は常にポーチにイン。最近はペラ◯クや漢方薬にも範囲を広げ、救急箱は常にパンパン。
コロナが5類に移行して随分経つのに、未だにマスクが手放せない。

インフル罹患と身内の葬儀を除けば小中高ほぼ皆勤の、健康が取り柄だったはずの私。
なのに、今や見る影もない。大体、どこかしらの調子が悪い。


人は「守るものがあるから強くなれる」、らしい。

人生を長期的な視点から見れば、きっとその通りなのだろう。
けれども、守るもの(=子ども)ができてからの私は、事あるごとに病気を貰いまくりだ。
こんなに自分って弱かったっけ?いや、自分の弱さを見せられっぱなしだ。

だから、今の私は、この文章を文字通り受け取ることはできない。まだそこまで、人生経験を積んでいない。

守るものがあるから、勝手に強くなるのではない。

守るものがあるから、無理して強くあろうとする。
そうしないと目の前の仕事に、育児に、タスクに、潰されそうだからだ。
元々がフルタイム勤務のワーキングマザー。
直属の係長の激務ぶりを見ているとおめでたいのかどうか分からなくなるが、係長候補者の仲間入りも果たした(らしい。咳が酷く時間休を取って通院していたため、発表の現場には立ち会えなかったが)。
こう書くと、傍目では強い母親に見えるかもしれないが、裏では万年睡眠不足で体調不良、そして無理しがち。
これが今の私だし、毎日が闘いの連続だ。「ワーママサバイバル」とはよく言ったものだと思う。

ワーキングマザー達が、ワーママサバイバルをどう賢くしたたかに愉しく生き抜いていくのか

尾石晴さん「ワーママはるラジオ」はじめの挨拶より

ワーママサバイバルの初期段階でモノを言うのは、財力と人力だ

食洗機やらロボット型掃除機やらホットクックやら、現代的な家電を買ってみたり。
掃除や作り置きなどで家事代行を導入したり。
夫にも在宅勤務や看護休暇取得をお願いしたり。
祖父母を召喚したり。ファミリーサポートセンターを頼ったり。

一方で、お金もなくて実家も遠方の場合はどうなるか。

最終的には個人の力量頼みになることが殆どだ。頼るものがなくとも、それでも目の前の生活は続くからだ。

睡眠時間を削る。自分の余暇時間も削る。それでもなお足りない時間を工面するにはどうするか。
身も蓋もないことを言うならば、何もしない選択をするか、自助努力で何とかするしかない。
ワーキングマザー歴4年目になった私は、良くも悪くもこの「自助努力で何とかする」姿勢が身についてしまった。

これが実は厄介で、大体のことはやれてしまうからこそ、無理しがち。
そして、年齢もあるのだろうが、無理した後にいきなりガタがくる。それが、多分今なんだと思う。

なので、今は大分、生活そのものは手を抜いて過ごしている。

弁当は作らない
→しばらくは買ってやり過ごすことにした。その代わりでもないが、野菜の取れるメニューを心掛け、菓子パンではなくおにぎりを選んでいる。

子どもと風呂に入らない
→しばらくは夫にお願いすることにした。

子どもと一緒に寝る
→休息重視。睡眠大事。

無理がデフォルトになると、「無理しないことを無理しない」ことが結構大変だ、と思わされる。

ひとまず、この咳が1日も早く治りますように。

そして、お前が言うなと言われそうだが、

我々はそんなに強くない。


ワーキングマザーの皆様、たまには少しでも、強制的にでも良いから休みましょう。

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