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冷や汗ハプニング のち 絶景トワイライト 【企画参加レポ】

参加することは、即決だった。
それは企画発表の記事を読んだ瞬間、「このトマト、美味しそう! 買おう!」くらいの気軽さで。
noteが街ならば、企画・イベントはお祭り。
お祭りなら、画面のこちらから見てるだけよりも神輿をかつぐほうが楽しいに決まっている。

ただ、とんでもなく怖かった。

何がそんなに怖かったんだろう?と振り返っても、よく解らない。
まず、他人の書いた文章、それもただの1ファンとして読んでいた池松潤さんの書いた恋愛小説をリライトする・・・なんて、畏れ多い。
私に、できるのだろうか?

やりたい!
でも、どうやって?
そもそも“リライト”って、何? どこまでの変更が許されるんだろう?

まるで、未知の世界だった。
そこに足を踏み入れようとしてるんだから、怖いのは当たり前だ。
しかも、あの池松潤さんの企画だもの。
潤さんと言えば、私にとっては #ブリリアントブルー の画面の向こう側の人だ。
私の中では、潤さんも仲さん嶋津さんも、ほぼ芸能人みたいなもの。
これで緊張しないわけがない。

 

夏の終わり、いくつかの公式コンテストや私設賞、アンソロジーなどのイベントに参加しようとして、私は失敗した。
神輿をかつごう!と意気揚々と書きはじめたのにも関わらず、完成間近で「何か違う・・・」と根本から洗い直した結果、書きかけばかり何本も出来て間に合わない・・・ということを何度かくり返し(今回の参加作品の 24時間の“永遠”も、当初は頓挫)、投稿までこぎつけたのは 公式の #また乾杯しよう に参加した1作品のみ。
その小さな「書けなかった」積み重ねが、今回の参加のハードルを上げていることは間違いなかった。

書きたい。読んでほしい。書けない。
書きたい。交流したい。書けない。
結局、評価を気にしてたんだ・・・と気付いて、またしても苦笑した。
そんなサイクルを、何度繰り返すのだろう。
アホやなー、私。
楽しむために、参加するのに。

 

ひとり閉じこもる窓の向こうには、金曜トワイライトの夕映えが広がっている。
憧れている書き手も、まだ出会っていないたくさんの書き手も、きっと同じ夕映えを眺めているに違いない。

お神輿かつぐって、決めたんでしょう?
じゃあ、ダメダメでもいいから、みんなと一緒にかつごうよ。

目標は、参加すること。
これ以上ないほど低いハードルだけれど、それでいいと思った。
窓を開けて、みんなと同じ夕映えの気配を感じよう。
扉を開けて、みんなが夕映えを見上げるところまで行ってみよう。
そして「きれいだね」って語り合いたい。

 

 

というわけで、参加しました!
結論から言うと、リライト企画参加は、難しくて楽しくて勉強になって・・・という楽しいオトナの時間でした。
顔面蒼白になるようなハプニングも、あるにはあったけれど。

 

何が蒼白だったって、金曜18:00に予約投稿したはずの作品の【あとがき】以降のすべてが、すっぽり消えていたという前代未聞の大失態!
(寝不足だったし、たぶん100%自分のミスなんだけど、こんなことやったことない!)
予約投稿当日の、たった45分の昼休憩に初めて気付いて、大慌てで誰もこない倉庫の片隅に置いてある自部署の貸し出し用PCを拝借して編集し、食事もとらずに再度予約投稿するというアラワザをしたとかしないとか。(スマホだったら間に合わなかった)
まぁまぁ長いネット物書き人生のなかで、こんなに冷や汗かきながら必死で書いて間に合わせたの、初めてのような気がする。
どうしても #金曜トワイライト の時間に予約投稿したかったから、焦ったよね。もう。

予定通りの残業を終えて、帰宅したのは20:30過ぎのこと。
必要な家事をすべて片付けて、PCに向かう。
既にお祭りは始まっていた。

どんどんアップされるリライト作品を読み、様々な手法や表現に驚嘆する。
書く楽しみはひとまず終えたから、次は読む楽しみ!

原作に忠実にリライトされた作品。
設定まで変更したオマージュ作品。
とにかく広い行間を埋めていく作品。
ただでさえ広い行間や余白から更に言葉を削り出した作品。
人物造形が細やかな作品。
登場人物の表情や心情が豊かに描写された作品。
ただただ文章表現が美しい作品。
小説原作の舞台の脚本に仕上げた作品。

参加要件で、リライトのポイント等について追記することが決まっているから、それぞれの書き手の着眼点や意図が見えるのが楽しかった。
それに、たった6作品から選んでリライトしているので、同じ作品の別バージョンがいくつも読めることになる。
これが、読み書き好きには、もうたまらんのですよ♪
原作を読み込み、楽しみつつ書いて学び、読んで楽しみつつ学べる企画。
まるで先生と生徒が入れ替わりつつ、学び合っている教室みたい。
なんて楽しくて、なんてお得な企画なんだろう!

読んでいるうちに、これは読むだけではもったいない!と思った。
ほとんど使っていないtwitter、今こそ使うべき・・・なのかも?
読む楽しみの次は、感想をつぶやく楽しみ?!

でも、twitterの使いかたが今ひとつよくわからない。
つい最近、引用リツイートとリツイートとリプライをググったくらい、わからない。(誰か使い方を教えてほしい)
それに、界隈で有名なかたが何人もいたけれどお名前を知っているだけで、今までにコメント等で交流したことのあるかたは、ほんのわずか。
急に感想を書いたりして失礼じゃなかろうか?とも思いつつ、これまた神輿をかつぐ気持ちで、感想をおそるおそるtwitterにあげてみる。

・・・すると、書き手や潤さんから反応があった!
書き手がnoteとtwitterのアカウントを連携していると、どうやら私の感想が書き手のtwitterに通知される仕組みらしい。(この説明、合ってるのかな? 間違ってたら教えてくださいね)

他の参加者の書いた帯や感想を読むのは、共感できることが多くて楽しかった。
自分の作品についても、twitter上で帯を書いていただいたり、私の足りないところが解るように丁寧に言葉を選んで書かれた感想をいただけて(勉強になりました!)、うれしかった。

感想に喜んだり、みなさんの桁違いの筆力にため息をついたり、自分の甘さや筆力のなさにヘコんだり。
奮起して、頓挫してた2作目を書き上げたり。
この一週間、ゆるーく作品と感想を読み続け、自身の感想をツイートした結果、twitter上でもnote上でも会話が増えたり、つながりがすこし広がったりもした。

このリライト祭りへのエントリーは、最終的に45作品となったらしい。

 

おそるおそる扉を開けて、一歩踏み出してみたら、たくさんの書き手が絶景の夕映えを見上げていた。
ほんの少しだけれど、私は隣に立って「きれいだね〜!! みんなで見るの、楽しいね!!」って言えたような気がして、うれしい。

 

この企画の主催者の池松潤さん(お会いしたこともないのに、潤さん呼びでごめんなさい・・・今さらだけど)、運営サポートのさん・クニミユキさん、透明感のある素敵なイラストを提供してくださった猫野サラさん、一緒に夕映えを見上げてくださったみなさん、ありがとうございました。
思い切って参加して、幸せな時間をすごすことができました。

   

それにしても、この一週間、恋愛漬けだったなぁ。
今はまだ、胸のなかに甘酸っぱくてほろ苦い恋の残り香が漂っている。

 

みなさんのリライト作品は、こちら↓

==修正2020.10.10.==
タイトルの【イベント参加レポ】を【企画参加レポ】に修正しました。
イベントだと集まったり、顔を合わせたりする感じですもんね。

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水野うた
ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!