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つなぐnote、つながる世界。《verdeの部屋》
それは、愛にあふれた夜だった。
「あ、うたさんだ。うたさーん! いらっしゃいませ〜!」
画面のなかで、笑顔で手を振る人たち。モノトーンにパールを添えた華やかな装いのママと、蝶ネクタイにカマーベストの男性。見覚えのある、シングルのライダーズ。すでに他のお客さんもいる。明るい声で迎えてもらって、ついさっきまでの緊張がほどけてゆく。
「こんばんは~!」と、両手を挙げて振りかえす。
noteを書き始めたときは、まさか自分がオンラインBarへ立ち寄る日が来るだなんて思いもよらなかったけれど、そこには新たな世界がひろがっていた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
感染対策のため時間をずらし、ひとり昼食をとる休憩室。
TwitterのDMに届いたエレガントな招待状を見つめながら、わたしはドキドキしていました。いよいよ、今夜。
華やかな香りがしそうな嶋津さんのカクテル、“クレオパトラ”のレシピが載った招待状の下には、《verdeの部屋》のZoomのURLが記されていました。
集まる数人のうち、2人は知っています。
ひとりはこのBarのママ、verde(ヴェルデ)さん。とても気さくでとっつきやすく、コメント欄やTwitter上で会話をしてきたけれど、顔を合わせるのは初めてです。
そして、もうひとりはチーママのこんちゃん。彼とは、リライト金曜トワイライト授賞式イベントのZoom懇親会で話したことがありました。おだやかな笑顔で、話しやすい雰囲気を作ってくださる印象を持っています。
他は、いったい誰が来るんでしょう?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
《verdeの部屋》は、嶋津さんのオンラインバーの企画会議から生まれた企画。「ギフト」をテーマに、一方通行ではなく“相互に受け取れる楽しみ”を、みなさんで考えられたそうです。
特に今はウィルスで人と会うことが難しい状況です。心地良い空間を提供し、楽しい体験を共有できれば、こころのケアにもつながります。「コミュニケーションは〈ギフト〉になる」。それは、アパレルの現場で接客を続けてきたverdeさんの、実感の伴ったことばでした。
(「verdeの部屋」【オンラインCafeBarDonna vol.40】)
Zoom上に、verdeの部屋というオンラインBarを作って、「気軽にお話ししてみませんか?」という企画のようでした。ママとチーママ、常連客さんがいらっしゃって、そのほかのお客さん4名を募集していました。
この嶋津さんの企画紹介を読んで、心が揺れました。
verdeの部屋のオープンは、平日の21:00。
こども達にはもう手がかからなくなったとはいえ、フルタイムで働いているわたしにとっては、ギリギリ間に合うかどうか・・・とドキドキするスケジュール。頭のなかで、その日と翌日のタスクを並べてみます。迷う。参加したい。どうしよう、迷うなぁ。
でも、以前から「お話ししたいですね!」ってコメントのやり取りをしていたverdeさんの企画だったので、「参加したい!」が上回りました。
ドキドキしながらも、思い切って、参加を申し込みました。
それからまもなく、verdeさんから企画の発表記事が公開されました。
まずは「zoomがちょっと苦手」「人数が多いと話せない」などオンラインでのコミュニケーションが得意でないという方への踏み台にしていただけたらと💕
少人数で開催しますので『ちょっとフラりと立ち寄ったBarで、常連さんも一見さんもたまたまそこにいた人たちとのフリートークを気軽に楽しむ』感覚です。堅い話は無しですよ🎵
日常の生活にハッピーを❤️人生は楽しむためにあるのです✨
(「verdeの部屋」へようこそ / オンラインCafeBarDonna✨)
「人生は、楽しむためにある」
そうですよね!!!
そう こなくっちゃ♪
申し込んで良かった~!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
始まって自己紹介してみると、なんと、はじめましての方はおひとりだけ。
それまで文字だけで会話をしていた人が、目の前で動いて笑ってしゃべっている! note関係のZoom参加は3回目だけれど、いまだにそれは不思議な感覚です。
乾杯の前に、verdeさんが取り出したのは淡いピンクの液体が入ったワイングラス。それを見てピンときました。招待状に書かれたあのカクテルです。
verdeさんはにこやかにカクテルの説明をしながら、そのピンクの液体に、そっと赤ワインを注いでいきます。すると、比重の異なる2つの液体は、きれいに2層に分かれました。見ているわたし達は「おぉ~!!! キレイ!」と歓声をあげ、拍手です。お部屋に飾られていた薔薇の花びらを、グラスにはらり。verdeさんのイメージにぴったりの華やかなカクテル、クレオパトラの完成です。
画面越しに乾杯し、自然な会話の流れのように、あらかじめ準備されていたのであろうアイスブレイク(初対面の人どうしの緊張を解きほぐすための手法)が始まります。アイスブレイクは、まさにその役割を果たして場をあたため、Barのなかは笑顔と笑い声で満たされました。
ママとして、みんなの話ににこやかに耳を傾け、誰もが参加できるようこまやかに気を配るverdeさん。
進行管理をしながら、みんなに話題を振り、見事な取り回しをみせるこんちゃん。
常連客という立ち位置で、みんなが楽しめるよう対話をサポートする深澤祐介さん。
パッと場を明るくする笑い声、その行き届いたことばで、奥行きのあるお人柄を感じさせる たなかともこ@みかんせい人さん。
包み込むような笑顔と、noteの文章そのままの、あたたかいお人柄を感じさせる み・カミーノさん。
わたしにとっては唯一“はじめまして”だった、詩人で、ユニークなお人柄を感じさせる千葉貴史さん。
書き手ならではの話題もあり、恋愛や音楽の話題もあり。じっくりとお互いのことばに耳を傾けあって、響き合うことばがどんどん広がっていって。癒やされたり、わくわくしたり、笑ったり。終わってみれば、あっという間の90分でした。
オトナのたしなみとして、verdeの部屋で見聞きしたことは心のなかにしまっておきますが、そのひとときを共有したメンバーと、とても楽しかったという心の動きだけ、ここに記しておこうと思います。
「人生は楽しむためにある」
verdeさんの そのことばのように、あたたかくポジティブな空気に満ちた、心地よい空間でした。機会があったら(もちろん初めてのかた優先ですが)、また参加したいです。
この豊かな時間をともにしてくださったみなさん、ありがとうございました!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ここで、verdeさんに初めて触れるかたのために、すこしだけご紹介。
わたしの勝手なイメージでは、verdeさんは、人生の荒波を迷いながら悩みながらじりじりと泳ぎきり、見事、ご自身のめざす生き方を手に入れた、たおやかなオトナの女性です。あたたかく前向きな文章を支えているのは、これまでの人生で彼女が積み重ねてきた、さまざまな経験なのでしょう。2018年秋からnoteで書きはじめ、華やかでBitter&Sweetな恋愛小説と、数々のエッセイを書いていらっしゃいます。
なかでも、わたしが心を掴まれるのは、verdeさんがこよなく愛する「自由」と「愛」に、真摯に向き合うエッセイです。
つい最近、書かれたばかりのあらたな自己紹介は、こちら。
verdeさんが何をたいせつにしていらっしゃるのか、よく解るnoteです。
そして、verdeさんといえば、藤井風!(トップページの画像を見て!! この画像とverdeさんのアイコンは、猫野サラさん作♪)
わたしは「丸の内サディスティック」のカバーのピアノ動画を検索していて、彼に出会い、そのセンスと努力に惚れぼれしました。
verdeさんの藤井風愛が炸裂(←この単語で間違っていないと思う)しているnoteはこちら。
もしよかったら みなさんも、verdeさんの軽やかで、それでいて奥深くあたたかい世界に触れてはいかがでしょう? 藤井風の楽曲がverdeさんに書かせる恋愛小説も、おすすめです。
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