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ローマ・イタリア史

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古代ローマから連なるイタリアの歴史です
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記事一覧

ローマ・イタリア史㉛<最終回> ~現在のイタリア~

2022年現在、イタリアの名目GDPは世界8位、ヨーロッパではドイツ・イギリス・フランスに次い…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉚ ~戦後のイタリアと欧州統合~

1944年6月、連合軍によるローマ解放を受けて、ドイツ軍に対するレジスタンスの主体となった各…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉙ ~ファシズムの台頭と第二次世界大戦~

第一次世界大戦終結後の戦後不況とベルサイユ体制への不満はイタリアに社会不安をもたらした。…

水埜正彦
1か月前
7

ローマ・イタリア史㉘ ~三国同盟と第一次世界大戦~

19世紀後半に再統一を果たしたイタリアは、ヨーロッパで台頭しつつあった帝国主義の流れに乗ろ…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉗ ~イタリア再統一~

1860年、義勇軍千人隊(赤シャツ隊)を組織してシチリアとナポリを相次いで占領した軍人ガリバ…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉖ ~リソルジメント~ 

18世紀末、フランス総裁政府に任じられたナポレオンのイタリア遠征は、長らく分裂状態にあった…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉕ ~ハプスブルグ家のイタリア支配~

16世紀から18世紀前半までのイタリアは、分裂と外国支配の時代であった。15世紀末のフランス軍のイタリア侵入から始まったフランスとハプスブルク家のイタリア支配を巡る争いは、1527年の神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)の「ローマ劫略」と呼ばれる破壊と略奪を経て、ハプスブルク家による支配へと傾いてゆく。 カール5世退位後、ハプスブルク家はオーストリアとスペインに分かれた。スペイン=ハプスブルク家を継承したフェリペ2世は1559年のカトー=カンブレジ条約でイタリ

ローマ・イタリア史㉔ ~大航海時代~

15世紀末から16世紀にかけての中東地域におけるオスマン帝国の隆盛は、ヨーロッパの商人たちに…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉓ ~対抗宗教改革~

プロテスタントの急速な勢力伸長に危機感を覚えたローマ=カトリック教会は、新教徒側と激しく…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉒ ~宗教改革~

ルネサンス時代に行われたローマ=カトリックの総本山サン=ピエトロ大聖堂の大改修工事は多額…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史㉑ ~ルネサンス(2)~

15世紀から16世紀にかけて、北イタリアのフィレンツェを中心として、イタリア=ルネサンスは最…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史⑳ ~ルネサンス(1)~

十字軍に便乗した東方貿易の拡大は、北イタリアのヴェネチアやジェノヴァなどの都市共和国に空…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史⑲ ~中世キリスト教文化~

中世ヨーロッパ文化の核となったのは何と言ってもキリスト教である。学問では神学が他の諸学問…

水埜正彦
1か月前
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ローマ・イタリア史⑱ ~十字軍~

1095年、西方からのイスラム勢力の脅威にさらされていたビザンツ帝国皇帝からローマ教会に支援の要請が届いた。ローマ教皇ウルバヌス2世はローマ教会の勢力を西に伸ばすための好機であるととらえ、クレルモン公会議で十字軍の派遣を宣言する。聖地エルサレムの奪回を掲げた十字軍であったが、その内実は教会や諸侯や都市の商人たちなど、さまざまな立場からの利害が錯綜する仁義なき軍事行動であった。十字軍の派遣は主要なものだけでも7回を数え、不純な動機と身勝手な大義名分を両輪とし、人々の欲望を駆動力