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施設を抜け出した2016.9.22証その②
〜イエス様との出会い〜
私は、仕事も辞めて家のベッドで横になり途方に暮れていた時、名前くらいしか知らないイエス・キリストが漠然と頭の中に出てきた。
そして私は、助けを求める方法としてインターネットを使った。イエス・キリストを知っていそうな人やクリスチャンだと思われる人たちにメッセージを送りました。なにを送ればいいかわからないし、精神的にも病んでいたのでしっかりした文章ではありませんでした。相手にしてくれる人なんていないだろうと思いました。
「死にたい」「助けてほしい。」とか「キリストって何?」というようなメッセージでした。
冷静になって今考えたら、なんて変な奴だったのだろうか(汗)
だけど、しばらくして1人の女性が返信をしてくれた。
私は、顔の見れないメールだから恥ずかしげもなく、今の自分の心境などを送りました。数名のアカウントにDMを送り、唯一ひとりの人が返信をくれました。
彼女は教会に行きたいのか、と聞いてきた。私が「行ってみたい」と言うと、連れて行ってくれると言ってくれました。
(後で聞いたことだけど、知らない男を教会に連れて行くことを、教会の牧師たちは危険だからと注意したそうです。それはそうだと思う。見ず知らずの人に会って、教会に案内しようとしているのだから。今思えばすごいことだと思った。自分のことだけど...)
だけど、当日待ち合わせをして東京にある教会に連れて行ってもらいました。それが、教会と牧師との出会いでした。しかし、私はまだ幻聴は聞こえていました。教会の人たちの印象は良かったけど、後日、DARCに再入所することになりました。
DARCに再入所し、体調も少しずつ取り戻していく中で、教会を紹介してくれた女性や牧師とも関係は無くなりました。それよりも私にはDARCしかないと思っていました。
しばらく経つと自分の中で葛藤が始まった。DARCの生活にうまくなじめなくなりました。
自分には、プライドがありました。10代の頃にたしかに薬物を経験したが、自分の今の問題は精神的な症状であって、薬物を止められないことではない、と。そんな思いが日に日に強くなっていきました。そして、人間関係もうまくいかなくなっていきました。DARCでやっていくことがもうできなくなってしまいました。
私は、ある晩、大急ぎでふたつのバッグに荷物を詰めて、抜け出しました。
帰る場所も家族も友人も、仕事も、頼れるところもお金もありませんでした。
俺は、何をしているのか。これからどうなるのか。何も考えず、なにもないまま歩きました。
ネットカフェに泊まりました。なにかいい方法が見つかると思いました。シェアハウスや寮付きの仕事、リゾートバイトなど。結局、なにも見つからないまま一晩過ごし、ネットカフェを出ました。
2日目は、友人と連絡が取れたので、一晩泊めてもらいました。お金を貸りることもできませんでした。遺体を運ぶ仕事を紹介してもらいました。ただ今の心境で、その仕事ができると思えなくて断りました。
3日目の朝、友人の家を出ました。なにも決まっていない。急に思い立って以前住んでいた場所の役所に相談に行きました。しかし、どうにもなりませんでした。私は、自分から施設を抜け出した以上は、施設に帰ることは考えられなかった。
そして駅の切符売り場で、思いつめていた時、1年前に行った教会のことを思い出しました。
私は、財布の中身を確認して、これからどうなるか、なにを言われるかわからないが、1年前に行った教会に向かいました。
その③→