後会
ふれあうことを求めつつ
ふれたときには もう
傷つけている
かいなもおもいも空を切り
触手は
根となり地へ降りる
地中深くへ伸びてゆき
はからずも
降りつむ痛みを微塵に砕く
根の国は あかあかしい
砕けようのないものが煌めき
遠い記憶がむしろ近しい
ふいに ふれる脈
ふれる者 ふれられる者
どちらの震えかは問えない
ようやくふれえたのだ
ふれあうことを求めつつ
ふれたときには もう
傷つけている
かいなもおもいも空を切り
触手は
根となり地へ降りる
地中深くへ伸びてゆき
はからずも
降りつむ痛みを微塵に砕く
根の国は あかあかしい
砕けようのないものが煌めき
遠い記憶がむしろ近しい
ふいに ふれる脈
ふれる者 ふれられる者
どちらの震えかは問えない
ようやくふれえたのだ