手が憶えている

手が憶えている
きみに そっと ふれたことを
心が憶えている
熱と熱とが 通い合ったことを

繰り返され
積み重ねられた日々は
心を貫いている

忘れたくなくても
忘れてゆくばかり でも
忘れたくないものは もう
からだじゅうが 憶えている


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