79歳父、免許返納す②父、先走る

我が家での新年会から1週間ほど経ったある日、
父から電話がかかってきた。
中古車販売店のホームページを検索していたら、
ちょうどよい車を見つけたので、
次の日曜日に来店予約をした、と言う。
 
は?なんじゃそら!
相談しながらすすめてね、って言ったろうがっ!
何を勝手なことを・・・
 
と、心では思っていたが。
たまたまその日、私の夫が午後からお休みだったので、
一緒に父母の家に行ってもらい、詳細を確認することとした。
 
父が選んだ車は、今母が乗っている車よりも年式が古く、走行距離もかなりいっており、金額以外は全然お話にならない車だった。
しかも、母の車にもかかわらず、母には一言も相談することなく、勝手に選んで予約していたらしい。
 
「だから、まずみんなで相談して、条件をすり合わせてから探さないと!
 何を勝手に来店予約までしてんのっ!!」
私は声を荒げた。
 
改めて、まず条件をすり合わせなければならない。
母の年齢から考えて、最長あと5年くらいは乗れるもの。
走行距離は6万キロ以下の、できるだけ新しい年式で、予算内におさまる軽自動車で。
その条件でよいか、兄にも連絡して確認を取った。
 
「今からなら、車屋行ける!」と夫が言うので、
早速、父母と私と夫の4人で、中古車販売店へ向かった。
 
まずは、父が予約した件はキャンセルしてもらい、
新たに条件を伝えて、車を探してもらった。
都度、兄にも連絡をとり、了解を得ていった。
母が気に入った車があり、それで話をすすめていくこととした。

家に帰って、
とにかく父が勝手に選んだ車じゃなくて、
母の気に入った車にできてよかったね、
と夫と話していた。

ここから、必要書類の提出、現車確認、自動車保険の見積もり等を経て、納車となる。
 
父の暴走には、本当に困ったものである。
車だけにね。
(つづく)
 
※あれ、免許返納の話じゃないの?
ただの車の買い替えの話になってない?
と思っていらっしゃるかもしれませんが、
もう少しだけお待ちください。

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