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Bank Band「東京協奏曲」を聴いて、こんな優しい宮本浩次見たことねぇと驚愕した。

こんにちは。瑞野蒼人です。
今夜は久々に音楽の話をします!

いよいよ発売が直前に迫った、Bank Bandのベストアルバム「沿志奏逢4」。私も、Amazonでしっかり予約しました。ちなみにAmazonでは特典でメガサイズジャケットが付いてくるので、家に飾る予定です。ワクワクが止まりません。

(Bank Bandがどんな音楽ユニットなのか
気になる方はこちらの記事を御覧ください)

そして、アルバム発売時から「新曲を収録」というふうに告知がされていましたが、先日、「沿志奏逢4」で初音源化となる新曲「東京協奏曲」がYouTubeで公開されました。

そのミュージックビデオがこちら。

なんと、Bank Bandのボーカルであり我が敬愛のMr.Children・櫻井和寿氏と、エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次氏の夢の共演!!解禁された直後は本当に信じられませんでした。びっくりです。

ちなみにこの2組は、2018年に開催されたエレファントカシマシ30周年記念ライブ「ド・ド・ドーンと集結!!〜夢の競演〜」で共演。以来、Bank Band主宰の宮城でのライブなどにも宮本さんがソロ登場していましたが、今回ついに!万を持して!夢のタッグが実現しました。

ということで、今回はこの「東京協奏曲」とアルバム「沿志奏逢4」の魅力を3つのポイントに絞ってお伝えします。ぜひお付き合いください!


【①・・・優男すぎる漢・ミヤジ】

「東京協奏曲」を聴いて、ミュージックビデオも見て、
そのうえで感じた率直な感想としては

マジで、こんな優しくておとなしい
宮本浩次を俺は一度も見たことが無い。

いやね、ご存知の方もいらっしゃるかと思うんですけど、どんな音楽番組でも紅白でも猛獣使い(椎名林檎嬢)の前でも大暴れしてる「歌う珍獣」なミヤジさんなのに、ミュージックビデオでは本当に優しい眼と歌声なんです。櫻井さんと共に空を見上げながら、まっすぐに東京で頑張る人、そしていろんな場所で戦う人へのエールを歌っていて、本当に胸を打たれました。

喉を枯らして頭をかきむしり、全身で絞り上げるかのように歌う、荒ぶった姿のミヤジさんも好きなんですけど、こういう大人な歌声でリスナーを優しく包んでしまうミヤジさんもたまりませんね。

「to U」でおなじみSalyuさんも、「forgive」で共演したMISIAさんも、そして宮本さんもそうなんですけど、Bank Bandって、どんなアーティストと共演してもどんなテイストの曲でも、ボーカリストの持ち味を殺すことなく絶妙な塩梅でアレンジして、「Bank Bandの音」にさせちゃうんです。どこかの音やアレンジが出すぎることがなく、見事なバランスで共鳴し合う音。圧倒されました。


【②・・・ミスチルが描いた東京との違い】

Mr.Childrenの楽曲にも東京を舞台にした歌があります。
それがこの「東京」。

「東京」では、「描いた夢は叶うとは限らないけど、でももうちょっとだけ頑張ってみよう」というような、現実と理想の間で揺れる若い頃のひたむきさが溢れた爽やかな応援歌に仕立てられています。こちらもこちらでおすすめです。

それに対してこの「東京協奏曲」では、人間として一周回って人生の酸いも甘いも経験し成熟した大人が、これまでのすべての記憶や思いを引き連れて、もうひとつ新しい人間へ生まれ変わろうと「脱皮」していく姿が描かれます。この味付けの違いが、Bank BandとMr.Childrenの両方を応援するファンとしてはものすごくたまらないのです。

櫻井さんもミヤジさんも、人生の終着点を意識していく年となり、図らずも日本中、そして世界中の人間に「安心できる未来はない」という現実を突きつけられた去年と今年。そんな大きな転換点を乗り越えた2人のシンガーから放たれた素直な気持ち。それが「東京協奏曲」には込められているのではないでしょうか。そう、私は感じました。


【③・・・This is "Bank Band"】

「東京協奏曲」が収録される、Bank Bandのベストアルバム「沿志奏逢4」。これは、Bank Bandの18年に渡る活動の集大成となる象徴的なアルバムです。その全収録曲リストがこちら。

DISC 1
01.forgive / Bank Band feat. MISIA
02.若者のすべて
03.東京協奏曲 / 宮本浩次 × 櫻井和寿 organized by ap bank
04.カルアミルク
05.What is Art ? / Reborn-Art Session
06.奏逢 ~Bank Band のテーマ~
07.何の変哲もないLove Song
08.トーキョー シティー ヒエラルキー
09.糸
10.MESSAGE - メッセージ ‒ / Bank Band with Salyu
11.はるまついぶき
12.こだま、ことだま。
13.to U / Bank Band with Salyu
DISC 2
01.よく来たね (ap bank fes '12 Fund for Japan)
02.歌うたいのバラッド (ap bank fes '11 Fund for Japan)
03.はじまりはいつも雨 (ap bank fes '11 Fund for Japan)
04.言葉にできない (ap bank fes '06)
05.慕情 (ap bank fes '09)
06.緑の街 (ap bank fes '08)
07.休みの日 (ap bank fes '06)
08.Drifter (Reborn-Art Festival 2017 × ap bank fes)
09.Reborn (Reborn-Art Festival 2017 × ap bank fes)
10.HERO (ap bank fes '05)
11.終わりのない歌 (ap bank fes '12 Fund for Japan)
12.ぼくらが旅に出る理由 (ap bank fes '12 Fund for Japan)

これまでのライブの秘蔵音源もパッケージして
実に延べ2枚組・25曲の大ボリューム!!

正直丹念にBank Bandの活動を追ってきた人間としてはこれでも「まだ足りない!!あのカバーもこのベストテイクも!!入ってない!!」ってぐらいなんですけど、それでもこのボリューム。これまで発売された「沿志奏逢」①〜③までの中から厳選に厳選を重ね、Bank Bandオリジナル曲と代表的なカバー曲が選抜された、まさにいいとこ取り過ぎる!!贅沢過ぎる!!そんなアルバムです。

以前、私はBank Bandを「日本音楽界のアベンジャーズ」と形容したのですが、その確かな力量と音の魅力を骨の髄まで堪能できるアルバムです。これを聴いたら耳が贅沢になること請け合いです。ぜひ、お買い求めくださいませ!! 


“ to U – 自分以外の誰かのために”
“自分が引き継いだことを受け渡す“



おしまい。