ロプノール日記 Lessons
明け方、目覚める。
休日で急ぐことはない。
でも声が言った。
「身離れを良くしなさい
いぎたないのは意地汚い」
内部のばねに弾かれるように起き上がり、即座に行動を始めた。
身離れとは魚の身などが骨から離れやすいことを言うが、私に対してその言葉は意味が違っていた。
→すぐその場から立ち上がり次の行動へ移る潔さを持ちなさい。
って感じ。
いぎたない、を変換すると寝汚い、つまり惰眠を貪る様子と辞書にはあるがこれも私には
→居汚い。それは意地汚い。
と翻訳された。
例えばずっとスナックを食べ続けるとかほかの人の物まで欲しがるのは意地汚いと思う。
もう少しこの姿勢でいたい、この状態でもうしばらくいたい(人間関係や感情も)、あとちょっとだけ確認してから出かけよう…
私にはそういう所がある。それを神さまは同じ意地汚さだと一蹴。
要は固まりやすい。
頭も固いと思うし人からも指摘されることもある。
「でも」「だって」で始まるそれに対する言葉はすべて言い訳。
ヘッドライトに立ちすくむ獣。そのまま轢かれる。
それで不自由してるんでしょ、やめていいよもう出来るから😊
声の真意をやらかく言うとそんな優しい意味。
やろうやろうと思ってたことがその日、すべて出来た。
しかも効率よく疲れも無し。
一つはいたずら猫の小次郎にいつも乗っかられて荒らされるカラーボックスを利用した簡易神棚をなんとかすること。
ジャンプしても届かない所にL字で小さな棚を固定。洗い晒した白布を敷き、近くの大きな神社さまのお札を置く。毎朝供える青いガラスのお猪口に注いだ水、八海山の小びん、やはりガラスの猪口に粗塩。佳いことに翌日はその神社さまの大祭だと気づく。
T兄のお部屋を拭き掃除ついでに小次郎🐈のケージの溝を竹串で掃除。かつお節やカリカリのかけらがいっぱい。これじゃゴキブリホイホイになっちゃう。私は嫌いじゃないけどT兄は絶対イヤー‼️ってなる。
ついでに扉に前シャレでかいて貼ってあった
『酔い処 猫山』の紙。小次郎の似顔絵と私のマンガイラストが描いてあるがやっつけで気になっていた。
ゴージャス仕様に描き直す。
『ホテル猫山』というのは一緒に暮らし始めた頃私がアパートの部屋をふざけて言い出したこと。猫は当時まだいないが二人とも猫好きなので。山、はなんか適当。
そして彼の自室なのだから
『ホテル猫山 Bar Lounge Vacanza del gatto』(伊:猫の休日。絵に集中しすぎて題字がラフだけど気に入った)
とし、絵もより丁寧にラグジュアリーに描いた。
絵はいつも時間がかかるしエンジン始動までも時間かかるから結句「もーいーやまた今度」となりがちだった。
そして
「あ〜今日は踊りまくりたい〜」
と日頃思いつつなかなかやらないでいたが、絵を貼るが早いか即TVで動画を映して踊りまくった。
ガガ様の。サビをちょっと真似したことがあるくらい。
通しでやってサビパートはどうやらモノにした。
それでも止まらなくてガガ様ダンス大会。
踊りながら彼女の発想の高貴で原始的な自由さ、そして踊るのが本当に楽しくて笑っちゃう感覚を久々に味わった。汗だく。今日は右ヒザがパンパンだけど満足🥰
変わり身の速さ、気が変わりやすいのを欠点と思ってきた。
お尻の重さゆえに得られるつまらぬ几帳面さと多大な時間と労力と疲労。
要らないのよね〜とジリジリしてた。
欠点を武器にしてみたらパフォーマンスが爆上がりして気分爽快。これぞ爽快屋。
やりたいならさっとやってごらん。パッと立ち上がって、身をひるがえして。
軽々出来るよ。
声のメッセージをトカゲが解説してくれた。
「おまえ、お尻小さくなったんじゃねえか?」
「活きてるわ〜〈神さまジャーナル〉。こないだの『放射と円』とかも大助かり❣️」
「確かにシワ無くなったよな。あと動いてて分かったろ。長時間同じ姿勢取るの、今日しなかった。パッと気づいてすぐ変えたり正してた。それで流れる。故障もぐっと減る。アタマのカタさもな。あいつ(T兄)いつも不機嫌な態度だからそれでダメージ喰ってたがもうおまえは人の心なんか読めるし他人は変えられないと知ってもいる。ただそういう反応にいちいち傷ついてクヨクヨするおまえの感情がそこで固まってたことが問題だった。それをパッとやめてた。タワーたちも助けてくれてたが、おまえはもうあいつらを助けてもやれてる。
浮くことを今年の目標にしてたがあれでいい。すぐどーでもよくなんだからよ。人の気分の面倒なんかもう見てやるなよって言ってたろうが。
サンドウィッチうまそーじゃん?ちょっとかじらせろよ」
「ビール飲む?」
「いいな」
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